小型家電ブランドのブラウンは10月10日、AI(人工知能)を搭載した電動歯ブラシ「ジーニアスX」を発表した。
同製品は、「ブラウン オーラルB」のスーパープレミアムに位置するモデルで、「人工知能ブラッシング認知機能」を搭載している。
本体のモーションセンサーがブラシの持ち方や、動かし方やスピードを検知し、AIが数千人分のブラッシングデータとパターンを照合。さらに、使用者が口の中のどこを磨いているのか、どこを磨いていないのかを瞬時に判断してスマートフォンアプリからリアルタイムにガイドする。歯磨き終了後も、ブラッシングの達成度や磨いた時間をアプリで表示し、力の入れ過ぎを警告するなど、ブラッシング傾向を分析する。
既存の製品ではスマートフォンのカメラ機能を使用して磨いている位置を検知していたが、この製品ではAI搭載によりハンズフリーでさらに手軽に、歯科医が推奨する正しい歯磨きを自宅で行うことが可能になっている。
ジーニアスXは、99.7%の歯垢除去力を実現する独自の丸型回転ブラシを採用。歯科クリーニング器具と同じ丸型のブラシで、歯の1本1本を包み込み高速回転するため水には溶けにくい歯垢も物理的にこすり取る。直線的なアプローチでは難しい歯ぐきのキワまでしっかり届く。
発表会では日本大学 客員教授で日本歯周病学会の理事・専門医の若林健史先生が登壇。歯周病とジーニアスXについてプレゼンテーションを行った。
「歯を失う原因の37.1%は歯周病で、原因として一番多い。歯垢が虫歯や歯周病の原因となる」と説明。「歯周病には予防が大事。自覚症状がなく進行するため、ブラッシングで歯垢を取ることが大切」と日頃のオーラルケアの重要性を説いた。ブラッシングでは「歯ぐきのキワの磨き残しが問題」とし、手磨きでは歯垢は取りきれず、回転してこすり取るような動きが必要となるという。
医院では、ジーニアスXを実際に患者に使用。「磨き残しが減った」「AIのおかげで磨き残しが減った」「口の中がツルツルして気持ちいい」と患者にも好評を得たという。
価格はオープン。全国のブラウンオーラルB製品取扱店、およびインターネットで2019年10月下旬から発売予定。