ニコンイメージングジャパンは、ニコンZマウントを採用したフルサイズミラーレス用の大口径レンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」を受注生産で発売。10月12日10時より注文受付を開始する。価格は126万5,000円。納期は受注および生産の状況によって変わる。’18年8月に開発発表した製品で、開放F値はF0.95。「ニコン史上最も明るいレンズ」となる。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctは、ニコンのZマウントレンズ「NIKKOR Z」において高い基準を満たすレンズにつけられる「S-Line」の最高峰に位置する、焦点距離58mmの単焦点レンズ。内径55mmの大口径なZマウントと、フランジバック16mmの組み合わせによる高いレンズ設計自由度を活かし、ニコン史上最も明るいという開放F値0.95を実現した。
「開放F値0.95ならではの極めて浅い被写界深度と大きく美しいボケ味」が楽しめ、ポートレートや夜景・星景を中心とする静止画・動画撮影において、新たな映像表現を可能にするという。
「点が点に写るレンズ」として高い評価を得た単焦点レンズ「AI Noct Nikkor 58mm F1.2」(1977年発売)の設計思想を引き継ぎ、究極の光学性能を追求。点像再現性、解像力、ボケの全てにおいて非常に優れた描写性能を、開放F値0.95から最大限に発揮するという。’18年8月の開発発表の後、「CP+2019」ニコンブースでは試写コーナーが用意され、人気を集めていた。
レンズ構成10群17枚の光学系には、新たに、高屈折率硝材を使用した高精度で大口径の「研削非球面レンズ」を含む非球面レンズ3枚、EDレンズ4枚を採用。歪曲収差や球面収差などの収差に対して、極めて高いレベルでの補正を実現している。また、独自の反射防止コーティング「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」を採用し、2つのコーティングを併用することで入射光に起因するゴースト、フレアを低減。抜けの良いクリアな画像が得られるとする。
すべて金属切削加工で造り上げた外観パーツや、黄色に色入れした「Noct」の刻印など、高級感あるデザインに仕上げた。フォーカスリングとコントロールリングは滑らかで精密な操作性を実現。様々な機能を割り当てられるFnボタンも備える。本体サイズは約102×153mm(直径×高さ)、重さは約2,000g。
「Noct」のロゴがあしらわれた専用トランクケースが付属する。レンズを収納できるだけでなく、レンズ構成図が描かれたケース内カバーの下にも収納部を設け、ユーザーの用途に応じて自由に使える設計とした。