OSがアップデートされる度に種類が増えている、Apple Watchの文字盤デザイン。それぞれの特徴や使いこなしのポイントを紹介します。今回は「ソーラーダイヤル」です。
太陽の動きで1日の流れを感じられる「ソーラーダイヤル」
古代、人類は太陽の運行を基に、日の出から日の入りまでを12に分けて1時間としていました(不定時法)。夏は昼が長く、1時間の長さも長かったというわけです。「ソーラーダイヤル」は、現代の時計と共に太陽を基準にしていた時代の1日の流れを示す文字盤です。
外側の文字盤は24時間表示で、現在地の日の出〜日の入りまでが明るく、夜間は暗く分割され、太陽の位置が刻々とその上を移動していきます。季節によって昼の長さが変わり、また時間帯によって空の色が変わる様子を文字盤が知らせてくれます。太陽の反対側には通常の時計の文字盤(12時間表示)があり、現在の時刻を表示します。
情報量と実用性
コンプリケーションは、丸い文字盤の周囲に4つが配置されたレイアウト。ほどほどの情報量を表示できます。コンプリケーション以外は、12時間計のアナログ/デジタル選択のみで細かいカスタマイズはできません。
一見すると複雑で読みづらそうですが、24時間計が太陽の位置を示しているので、ぱっと見でおおよそ何時なのか把握することは可能です。ただし、時刻を表示する12時間計が小さめなため、瞬時に正確な時刻を把握するにはあまり向いていません。
おススメの使い方
人が太陽と共に生活していた古代の時の認識を現代のデバイスが見せてくれる、どことなく哲学的な趣が感じらる文字盤です。ただ時刻を機械的に見るのではなく、太陽の動きと共にある1日の流れを感じながら過ごしてみてはいかがでしょうか。また、他の時計にないApple Watchの個性的な文字盤として、ビジュアルを楽しんで使うのもおススメです。