LINEとジェイアール東日本企画は9日、共同でコミュニケーションアプリ「LINE」と関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」において、「LINE」と電車内広告の連携に関する実証実験を開始すると発表した。

  • 実証実験の実施イメージ

実証実験では、山手線E235系の車内に設置した「LINE Beacon」を活用し、中吊り広告・まど上チャンネル等に表示される動画広告と乗客の「LINE」を連携する施策を実施。乗客の「LINE」上に表示される「LINE Beacon」のバナー通知から、近くにある車内広告に関連したキャンペーン情報やクーポンを配信することが可能となる。「LINEリサーチ」の調査メニューを組み合わせることで各施策の効果測定も行い、以降のマーケティングに役立てることも可能としている。

実証期間内においても機能拡張を進め、2020年1月以降は当該バナーからLINE公式アカウントの友だち追加を促すほか、ユーザーを外部のウェブページに遷移させ、商品購入や来店予約などを促すことも可能になる予定だという。LINE公式アカウントや「LINE Ads Platform」とともに活用することで、電車内でのバナー通知の開封有無をもとに、興味を持ったユーザーに対する降車後の「LINE」を通じた継続的な情報配信にも対応する。

これらの施策を通じ、ウェブ検索などを行うことなく、普段利用している「LINE」上でリアルタイムかつシームレスに情報を受け取ることが可能な、電車内における新たなユーザー体験の実現をめざす。

実証実験の実施期間は2019年11月から2020年3月まで。期間中に山手線(E235系)に乗車したLINEユーザーが対象となる。乗車した車内で「LINE Beacon」のバナー通知を表示させるには、利用の端末でBluetoothをオンにしてビーコンからの信号を受信可能にし、LINEの設定で「LINE Beacon」をオンにする必要がある。