JR東日本は旅行業界向けIT・AIサービスを展開するtripla(トリプラ)とともに、列車内における多言語案内AI(人工知能)チャットボットサービスの実証実験を10月1日から12月31日まで実施している。
JR東日本グループでは、駅などで利用者からの問い合わせに答える案内AI(人工知能)システムの実証実験「案内AIみんなで育てようプロジェクト」を2018年度から進め、AIチャットボットサービスもその取組みの一環で行う。今回の実証実験において、チャットボットとはスマートフォンなどを介し、AIが利用者へ案内を行うことをさす。
実証実験は乗客に車内で降車駅に関する「駅構内情報」「乗換情報」などに関する多言語案内AIチャットボットサービスを利用してもらうことで、車内においてどのような情報が必要とされているかデータ化するとともに、得られた情報により、降車後、スムーズに移動してもらえるかを検証する。
実証実験は特急「成田エクスプレス」(成田空港駅から池袋駅・横浜駅までの区間)と東京モノレール(羽田空港第2ビル駅から浜松町駅までの区間)にて、10~12月の3カ月間実施。「成田エクスプレス」が停車する品川駅・新宿駅・池袋駅・横浜駅では、ホーム・コンコースなど駅構内でも利用できる。
対応言語は日本語・英語・韓国語・中国簡素体・中国繁素体。利用方法は「成田エクスプレス」の場合、「JR-EAST FREE Wi-Fi」からインターネットを利用することで、画面にチャットボットアイコンが表示される。東京モノレールの場合は同社のホームページにチャットボットアイコンが表示される。