米Intelは10月7日(現地時間)、ハイエンドデスクトップ向けに、Cascade Lake(開発コードネーム)世代の「Core X」シリーズの新モデルを発表した。最上位モデルの「Core i9-10980XE」(18コア/36スレッド)の価格は979ドル。Skylake世代の現行「Core i9-9980XE」(18コア/36スレッド)は1979ドルだった。
モデル名が10桁になり、価格は半額に
インテルのデスクトップPC向けで最高性能を担うCPUが刷新された。14nmプロセスで製造されるCascade LakeまたはCascade Lake-Xの開発コード名で知られていた新Core Xシリーズでは、現行Core XシリーズのSkylake世代から、動作周波数の引き上げや内蔵PCI Express Gen3のレーン数拡大といった高性能化が図られている。
ラインナップは4モデルで、今年11月より提供を開始する。
・「Core i9-10980XE」(18コア/36スレッド、動作周波数3.0GHz/ターボ4.8GHz、参考価格979ドル)
・「Core i9-10940X」(14コア/28スレッド、動作周波数3.3GHz/ターボ4.8GHz、参考価格784ドル)
・「Core i9-10920X」(12コア/24スレッド、動作周波数3.5GHz/ターボ4.8GHz、参考価格689ドル)
・「Core i9-10900X」(10コア/20スレッド、動作周波数3.7GHz/ターボ4.7GHz、参考価格590ドル)
一方で、今回の新Core Xシリーズで最も注目したいのは価格。Skylake世代のCore XシリーズであるCore i9-9980XE~9900Xにおいて、1000個ロット時の参考価格は989ドルから1979ドルだったことから、同等コア数のモデル同士で比較しても半額近くまで引き下げられている。おそらくはAMDのRyzenを念頭に、コアあたりのコスト性能を意識して値付けを改めたのだろう。
■ Cascade Lake-Xの主な仕様 | ||||
モデル | i9-10980XE | i9-10940X | i9-10920X | i9-10900X |
---|---|---|---|---|
動作周波数 | 3.0GHz | 3.3GHz | 3.5GHz | 3.7GHz |
Turbo Boost 2.0 | 4.6GHz | 4.6GHz | 4.6GHz | 4.5GHz |
全コアターボ時 | 3.8GHz | 4.1GHz | 4.3GHz | 4.3GHz |
Turbo Boost 3.0 | 4.8GHz | 4.8GHz | 4.8GHz | 4.7GHz |
コア/スレッド数 | 18/36 | 14/28 | 12/24 | 10/20 |
L3キャッシュ | 24.75MB | 19.25MB | 19.25MB | 19.25MB |
PCIe 3.0レーン数 | CPU側で48レーン、プラットフォーム全体で72レーン | |||
アンロック | ○ | ○ | ○ | ○ |
TDP | 165W | 165W | 165W | 165W |
対応メモリ | DDR4-2933 4チャンネル | |||
参考価格 | 979ドル | 784ドル | 689ドル | 590ドル |
Xeon WもCascade Lakeに
あわせて、ワークステーション向けCPU「Xeon W」も、Xeon W-2200シリーズとしてCascade Lake世代へと移行する。こちらも11月より提供を開始。
ラインナップはXeon W-2295、W-2275、W-2265、W-2255、W-2245、W-2235、W-2225、W-2223の8モデル。最上位のW-2295は18コア/36スレッドの構成で、ターボ時に最大4.8GHzで動作、1000個ロット時の参考価格は1333ドル。