SNSやブログなどで共通のユーザー名を使おうとしたところ、すでに取得されていて申し込めなかった経験のある人は多いだろう。次にユーザー名を再取得する機会があれば、他の人とかぶりにくいユーザー名を用意し、事前に空き状況をチェックしてからにしようと考えている人も少なくないはずだ。
こうした場合の下調べに役立つのが、主要なウェブサービス上のユーザー名の空き状況を一括チェックできるサービスだ。ひとつずつ検索しなくて済むので時間が大幅に節約できるほか、現時点で利用予定がないサービスでも、ユーザー名だけは確保しておくきっかけになる。今回はこうしたサービス4つと、付加サービスをまとめて紹介する。
なおこれらサービスに共通するのが、おそらくもっとも必要性が高いGoogleアカウントの検索に対応していないことだ。Googleは外部にユーザー名の検索機能を公開しておらず、これだけは手動で検索するしかない。そのため以下サービスの利用に当たっては、Googleアカウントだけは並行して確認しつつ、作業を行うことをおすすめする。
対応サービス数では群を抜く「Instant Username Search」
「Instant Username Search」は、130以上のウェブサービスを対象に、利用可能なユーザー名を検索できるサービス。「Available(利用可能)」または「Taken(取得済み)」のいずれかで表示される。後述の「Namechk」に比べ、結果表示画面はテキストベースで分かりやすいとは言えないが、対応サービス数はもっとも多いため、網羅性を重視する場合に利用したい。
サービスに加えてドメインも一括チェックできる「Namechk」
「Namechk」は、約100のウェブサービスを対象に、利用可能なユーザー名を検索できるサービス。前述の「Instant Username Search」とよく似ているが、こちらはサービスがアイコンで表示されているためわかりやすく、また「invalid」(無効)、「errors(判定不可)」と詳細なステータスまで表示できるのが利点。またドメイン名のチェックも併せて行える。
はてなやnote、Qiitaにも対応した国産サービス「Availy」
「Availy」は、今回紹介する中で唯一の国産サービスで、検索対象のウェブサービス数は約30と少なく、写真SNS系やYouTubeなど抜けはあるが、はてなやnote、Qiitaなど、国内でよく使われるサービスを検索できるのが海外サービスにない特徴。各サービスはアイコンで表示されわかりやすいほか、ステータスも色分けで表示されるので把握しやすい。
ユーザー名も併せて考えてくれる「usernique」
「usernique」は、前述の3サービスが任意のユーザー名を入れて検索するのに対し、このサービスはリロードするたびにランダムなユーザー名が表示され、それに対するサービスやドメイン名の空き状況が表示される。ただし対応サービスはTwitterとgithubのみと少ないので、本サービスは前述の3サービスを使う前に、ユーザー名を検討する用途で使うのがよいだろう。
希望のTwitterユーザー名が空いたら知らせてくれる「Handlescout」
「Handlescout」は、ここまで紹介したサービスとはやや毛色が異なり、このサービスはすでに誰かが取得済みのTwitterのユーザー名が空いた時に通知してくれるサービス。ドメイン名では同種のサービスはあるが、特定のサービスにフォーカスした通知サービスは珍しい。ユーザー名は複数登録でき、直近のツイートも含めてリスト形式で管理できる。