長野県上田市にオープンした「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」。シャトー・メルシャンとしては山梨県の勝沼、長野県の桔梗ヶ原に続く3つ目のワイナリーだ。今回、メディア向けに施設見学やテイスティングが行われたので紹介しよう。
椀子ワイナリーは、2003年に開園した椀子ヴィンヤード内にあり、360度ブドウ畑に囲まれたワイナリーだ。重力を利用して果実やワインを移動させるグラヴィティ・フロー式を採用しており、ブドウの栽培から醸造まで、工程が全て公開されている。テイスティングカウンターやワインショップも併設している。
一般向けにもツアーが用意されており、ワイナリーの見学と4種のワインのテイスティングが楽しめる「スタンダードツアー(60分/1500円)」、テイスティングが6種の「プレミアムツアー(90分/3000円)」、椀子ヴィンヤード散策とランチボックスが付き、5種のテイスティングの「ウォーキング&ランチツアー(150分/7000円)」、畑とワイナリー見学と5種のテイスティングの「ワインメーカーズツアー(120分/5000円)」の4つのツアーとなる。プレミアムツアーが一番人気があるとのこと。
今回のツアーでは、椀子ヴィンヤードで栽培されるブドウや展示されているワイナリーをイメージした日本画の説明が行われ、続いてブドウ畑や醸造施設、樽庫などの見学が行われた。
椀子ヴィンヤードは東京ドーム6個分の広大な敷地に、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー、ピノ・ノワール、プティ・ヴェルド、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランの8種類のブドウ品種を栽培している。
今回のツアーのテイスティングでは、椀子ソーヴィニヨン・ブラン2018、椀子シャルドネ2017、北信シャルドネ・アンウッデッド2017、北信左岸シャルドネ・リヴァリス2017の白ワイン4種と、長野メルロー2016、椀子メルロー2015の赤ワイン2種が用意された。
なお、テラスやカウンターではワイナリー限定のワインが1杯から楽しむことができる。地元産の食材を使ったおつまみも日替わりで用意される。ワインショップでは常時30種類ほどのワインを販売しており、ワイナリーでしか買えない限定品やオリジナルグッズも販売している。
今回のメディアツアーではワイナリー見学以外にも上田市の観光名所もツアーに組み込まれており「ワイナリー以外にも上田市のいいところを紹介したい」(担当者)ということで市内の名所を巡った。
まず訪れたのは別所温泉エリア。ここは信州最古の温泉として知られ、真田幸村の隠し湯「石湯」など外湯めぐりが楽しめる。また別所温泉には国宝の安楽寺八角三重塔や北向観音など名所旧跡が多くある。
続いて訪れたのは、北国街道の柳町。上田は江戸時代には長野街道と北国街道が分岐する交通の要所で、ここ柳町は上田宿の雰囲気が残っている。通りには老舗の商店や地元の食材を使ったレストランやカフェも並び、食べ歩きや飲み歩きが楽しめる。
椀子ワイナリーでは10月26日と27日に「椀子マルシェ」を開催する予定となっており、ワイン片手にピクニックを楽しめる。地元のキッチンカーや伝統芸能の信州丸子太鼓の実演などのイベントが行われる。開催時間は10:00〜16:30で、入場は無料。この機会にワインと上田観光を楽しんでみてはどうだろうか。