俳優の上川隆也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』新作スペシャルが11月3日・10日(21:00~23:05)に2週連続で放送される。

  • 上川隆也 -テレビ朝日提供

上川演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作。2週連続の新作スペシャル放送は今回が初となる。

11月3日に放送される『新作スペシャル1』は、30年ぶりに開催された“同窓会”から幕を開ける。糸村は被害者の思いを伝えるため代理で出席したが、その翌日、同窓会会場で見かけた男性が殺害される事件が発生。糸村は、死んだ男が保存容器に入れたコロッケを持ち歩いていたことに興味を抱き、そのコロッケを糸口に捜査をはじめる。

メインゲスト・南野陽子が演じるのは、同窓会に出席していた、やり手の旅行会社社長・名波清香。今回、上川と15年ぶりの共演を果たした南野は「社長として表に出るときは自信のある堂々としたふるまい、ひとりのシーンでは疲れ切った感じが出ればいいと思いながら演じました。上川さんとの共演は2度目ですが、淡々と、それでいてきっちり丁寧なお芝居をされる方で、とても信頼感があります」と明かす。

一方、上川も難役を見事に演じきった南野のことを「15年ぶりにご一緒させていただきましたが、まったくお変わりなく、とても朗らかな方です。打ち上げの席でも、場を盛り上げてくださいました」と絶賛した。

11月10日の『新作スペシャル2』は、宇梶剛士が所轄署の刑事・石神一志役で登場。元経済産業大臣の音羽信彦(白井滋郎)が射殺される事件が発生し、最有力容疑者として、料理店の主人・水島俊樹(石丸謙二郎)が浮上する。糸村が目を付けたのは、水島の店に残された古ぼけた小さな鍵。それは、いったい何を開けるための鍵なのか。

もともと『遺留捜査』シリーズのファンだったという宇梶は、「スピード感というよりも、人の心の鼓動と同じように事件が紐解かれていくところが好き」と魅力を分析し、「上川さんは現場の雰囲気のことをいつも考えて言動されているな、と。上川さんが大切にしている雰囲気が、スタッフ、共演者をリラックスさせて、そこから集中に向かうのだなと思います」と感服していた。

上川もまた、「今回は宇梶さんが元来お持ちになっている“兄貴的”な存在感が、演じている役回りも相まって現場に快活な空気をもたらしてくださいました」と語った。

そして上川は「世の中にはさまざまな“モノ”があふれていますが、それが何であれ、人の思いがこもった瞬間に物語になることを、今回またお伝えできるような気がします」と新作スペシャルについて表現し、「『新作スペシャル1』では被害者の遺留品である“コロッケ”から、そして『2』ではひとつの小さなカギから、いったいどんな物語が紡がれていくのか……。2週にわたって面白い取り合わせをお届けできてうれしく思いますし、それぞれの“モノ”にまつわる物語を楽しんでいただければと思います」とPRしていた。