クルマならではの自由な旅と車中泊やテント泊などの楽しさが経験できるカー&トラベル、通称「カートラ」。その魅力を伝えるイベント「カートラジャパン2019」(幕張メッセ、9月20~22日)に足を運ぶと、クルマ旅を盛り上げてくれそうな相棒たちに出会った。
バスユニット搭載で“動く家”へと進化した「HAYABUSA」
まず最初に取り上げたいのは、いすゞのキャンピングカー専用シャシー「Be-cam(びーかむ) 2.0t」を用いて日本特種ボディーが製作した「HAYABUSA」だ。
もともと、“他にないものを作りたい”という思いが強いオーダーメイドビルダーである同社。これまでにも、畳や障子、襖などを設えた高級旅館のような和室をレイアウトした「SHINOBI」など、驚くようなクルマを展開してきた。今回、オプションに湯船、ミストサウナ、シャワーが付いた本格的なバスユニットが登場したことで、いよいよクルマが“動く家”へと進化した印象だ。
どこでも本格料理が楽しめるキッチントレーラー「KT-01」
お次は、ピカピカの内外装が未来感抜群の「KT-01」を紹介したい。FUNFORT TINYUNITが出展したこの車両は、2層式フライヤー、フラットグリドル、2口バーナー、200L冷蔵庫&220L冷凍庫、製氷機、手洗い用シンクなど、充実した装備を備えるキッチントレーラーだ。とはいえ、ここまできてしまうと、定置型店舗としての需要の方が高そうに思えてしまうが、やはり、移動可能な点は魅力的。今後は、フェス会場などで見かける機会が増えるかもしれない。仕事に趣味にと活躍してくれそうな1台だ。
自家用車をキャンピングカーに早変わりさせる「X-COVER」
今回のカートラジャパン2019で多く見られたのが、普通のクルマに装着できるルーフトップテントだ。今年のトレンドでもある“クルマの屋根に積む”を実践できる一例として、iKamperの「X-COVER」をご紹介したい。同製品の最大の特徴は、ハードカバーレス化による軽量化により、重量というルーフトップテントの難点を克服しているところ。重量を47キロに抑えることで、軽自動車にも装着可能とした。気軽にカートラを始めてみたいという方にオススメだ。
各ビルダーの遊び心あふれる工夫が感じられた今回のカートラジャパン2019。次回の開催は来年だが、このイベントを訪れる人は、クルマ旅を共にできる相棒と巡り会えるかもしれない。