松竹マルチプレックスシアターズは、10月4日に丸の内ピカデリー(有楽町マリオン新館5階)に都内初となるDolby Cinema(ドルビーシネマ)を導入する。オープンに先駆けて行われたプレス向け内覧会での様子をレポートする。
今までの映画館じゃもの足りなくなる?
上映システム『ドルビーシステム』の導入は、国内では昨年11月に福岡市内の映画館T・ジョイ博多が初だったが、松竹マルチプレックスシアターズとしての導入は、今年4月にオープンしたMOVIXさいたまに続いて丸の内ピカデリーが2館目となる。さらに、この丸の内ピカデリードルビーシネマは、日本では初の「ドルビーシネマ専用の劇場」になるという。
プレミアムな映画鑑賞体験を提供するという「ドルビーシネマ専用の劇場」とはいったいどんなものだろう。まずは、内覧会の写真と共に館内の様子を紹介する。
エントランスから日常を離れた映画の世界観へ
シアター内は映画に集中できる空間づくりを徹底
映画館で映画を観たくなるシアター
内覧会では、松竹の迫本淳一社長とドルビージャパンの大沢幸弘社長が挨拶を行った。迫本社長は、「映画興行は今年最大の収入を挙げている。ライブ感のある、ネットでは代替できない価値を生み出しているのではないか。令和という新時代に最先端のドルビーシネマがふさわしいと思いこの劇場を開設した」と話した。大沢社長は、ドルビーシネマのグローバルでの導入数を説明。導入興業社数22館、採用ハリウッドスタジオは7か所、公開済みまたは公開予定タイトルは250以上と説明。「日本が世界に誇れる最先端、最高級の映画館ができた。映画館で観る映画のすばらしさをもう一度多くの人に知ってもらいたい。そんな想いをこのシネマにかけた」と語った。
実際のシアター体験はどうだったかというと……内覧会では、特徴を説明するためにいくつかの映像や音響のデモを披露したのだが、ひとことで言えば、"圧倒"された。映像は、色彩の違いでリアルさや力強さがこんなにも違うのか。音響は、リアル以上にリアルで、360度に近い感覚であちこちから音が聞こえてくるのだから、ライブのシーンでは観衆の中に自分も一緒にいる錯覚に陥いる。観ている間のストーリーへの没入感、いや、あたかも自分がその中にいるような一体感に加え、ワクワク感やドキドキ感は倍増、圧倒的なシーンにポップコーンを食べる手が完全に止まる。と言った具合だった。
シアター滞在をプレミアムにしてくれる+α
映画と共に楽しめるスペシャルなドリンク&フードメニューが多数揃っていたのでこちらも紹介しておこう。
アルコール類では、東京第一号地ビール「隅田川ブルーイング」のペールエールとゴールデンエールが提供される。日本初グルメポップコーン専門店の「ヒルバレー」とのシネマグルメポップコーンやドトールとのホットドックなどコラボメニューにも力をいれている。平日の仕事帰りにもふと立ち寄りたくなるのではないだろうか。
鑑賞料金(税込)は、ドルビーシネマ作品が鑑賞料金+600円、ドルビーシネマ3D作品が鑑賞料金+1,000円。チケット購入法はインターネットから可。4日より公開の『ジョーカー』を筆頭に今後も楽しみな上映予定作品が準備されている。
丸の内ピカデリーのドルビーシネマは、大人のためのエンターティメント環境を提供してくれる空間と言えるだろう。アクションやホラー、恋愛モノやアドベンチャー、アニメもしかり。仕事に追われ忙しい毎日の中で"非日常"に瞬間移動したいのなら丸の内ピカデリーのドルビーシネマに行くべし! ということで、筆者も4日のシアターオープニング時に公開の『ジョーカー』を早く観たくてうずうずしている。