気候が穏やかになり、過ごしやすくなる秋の季節は、体を動かすのにおすすめの時期です。秋は食べ物もおいしい季節で、ついついたくさん食べ過ぎてしまいがちです。運動を取り入れて、健康的なダイエットを始めましょう。

秋は体をリセットしよう

夏は暑さがあるため、疲労もたまり、外で運動をしにくい時期です。気温が高いと汗をかくため、夏はやせると思われがちですが、太る人が多いといわれています。原因は、冷房などで自律神経が乱れて、基礎代謝が低下しやすくなるためです。また、夏バテにならないようにといって、食べ過ぎてカロリーをいつの間にか摂りすぎている場合もあります。そのままにしていると、夏の間に体重が増え、それ以降の季節も太った状態が続くことになってしまいます。涼しい季節になったら、軽い運動や全身を使ったストレッチなどを積極的に取り入れて、夏太りをリセットしましょう。

おすすめはウォーキング

いろいろな運動がありますが、誰でも簡単にすぐ始めることができるのは、ウォーキングです。長時間継続して歩くことで、有酸素性運動ができます。有酸素性運動は、継続時間が長くなるほど、脂肪をエネルギーとして利用する比率が高まるといわれています。体脂肪の減少によって、肥満の解消につながり、ダイエットすることができます。軽くジョギングするのもよいのですが、運動をする習慣がない人は、無理せず、腰や膝に負担のかかりにくいウォーキングから始めるのがおすすめです。

ストレス解消の効果もあり

生活や環境の変化、仕事などいろいろな場面で疲れがでてくるのはストレスが原因かもしれません。ストレスは、何らかの要因によって心身に負荷がかかった状態のことを言います。ストレスに対処できなくなったときに、体や心が不調をきたしますが、ストレス解消方法としてウォーキングが効果的であるといわれています。ウォーキングなどの有酸素性運動は、長く続けられる運動強度です。心地よいと感じる強度で、有酸素性運動を続けると、セロトニンなどの神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれ、精神的な落ち着きにつながる成分です。お休みの時間に全く運動しない人に比べ、1週間に運動を2時間以上しているグループのほうが、1年後に抑うつになるリスクが半分に抑えられるという結果もあります。ストレスで過食傾向にあると感じていれば、お休みの日に運動を取り入れるようにすると、食事をコントロールしやすくなる可能性があります。

運動の後は疲労回復に鶏むね肉を食べる

渡り鳥、かつおやまぐろなど長時間連続した運動を必要とする生物には、イミダペプチドが骨格筋中に多く含まれています。この成分は、酸化ストレスを低減させ、疲労を抑える効果が期待できると考えられています。鶏肉の中でも、とくにむね肉に多く含まれています。脂肪が少なく、肉類の中ではカロリーも低い部位ですから、ダイエット中にもおすすめです。今回は、鶏むね肉を使った料理をご紹介しましょう。

鶏むね肉のピカタきのこ添え
<材料>2人分
鶏むね肉      1枚(約250g)
塩こしょう     適量
卵         2個
粉チーズ      20g
パセリみじん切り  大さじ1
小麦粉       適量
オリーブ油     大さじ1
しめじ       1/2パック
まいたけ      1/2パック
オリーブ油     大さじ1/2
濃口しょうゆ    大さじ1/3

<作り方>
1:鶏肉は、皮を除いて厚みを半分に切り、塩、こしょうしたら、小麦粉を薄くまぶしておく。しめじ、まいたけは石づきを取り除き、食べやすい大きさに切る。
2:ボールに卵を割ってよくほぐしたら、粉チーズ、パセリを混ぜて合わせる。
3:鍋を火にかけ、オリーブ油を中火で熱する。1の鶏肉を2にくぐらせ、鍋に並べていれる。あまったら2を上からかけておく。
4:3を両面、色よく焼いて、火が通ったら、お皿に盛り付ける。
5:同じ鍋にオリーブ油を入れて火にかけ、1のしめじ、まいたけを入れて炒め、濃口しょうゆで調味する。4のお皿に盛り付けたらできあがり。

<ポイント>
鶏むね肉には良質なたんぱく質が含まれています。適量のたんぱく質を毎食取り入れることで、筋肉量を維持することにつながります。秋に旬のキノコ類などお野菜も添えて、おいしく食べて、適度な運動を続けていきましょう。