トリニティは10月1日、リストバンド型のウエアラブルデバイス「weara」(ウェアラ)を発表した。「よりよい睡眠と運動を提供して健康増進を図るためのデバイス」というコンセプトの製品。腕に装着して夜間の睡眠データや日中の活動データを取得すると、健康的な生活を送るためにやるべきことを提案してくれる。電力消費の大きな表示パネルを省いて1回の充電で1カ月以上使えるほか、外観はデジタルガジェット感を排除してアクセサリー感覚で装着できるようにした。価格は税込み1万7800円で、発売は2020年1月の予定。予約は10月1日から受け付ける。

  • トリニティが発表したリストバンド型のウエアラブルデバイス「weara」(ウェアラ)。デザイン重視のスタンスで、ガジェットくささを排除したのがポイント

wearaは、独立した「CORE」(コア)と呼ばれる小型軽量のメインユニットに、好みのバンドを組み合わせる形で利用する。コアには表示パネルは搭載せず、バッテリー残量やステータスは5つのフルカラーLEDで表示する仕組み。バンドに固定する突起はステンレス製で、タッチセンサーを兼ねている。

  • センサーが詰め込まれた「CORE」(コア)。出っ張りはバンドに固定するための金具で、タッチセンサーを兼ねる

  • 背面に各種センサーを用意。3つの丸いパーツは充電用の接点だ

  • バンドにCOREを装着したところ

  • 外側には丸い固定用金具しか露出せず、スッキリとした外観となる

  • COREの側面にはフルカラーLEDのみ搭載する

COREは、内部に4種類のセンサー(3軸加速度センサー、気圧・気温センサー、光学式心拍センサー、温度センサー)を搭載し、利用者の活動データや睡眠データを取得する。1日あたりの消費カロリーや歩数、移動距離などが分かるだけでなく、就寝時は睡眠のデータも取得できる。

  • 内蔵センサーで体のさまざまな情報が取得できる

  • 歩数や移動距離などのデータを表示するとともに、上部にアドバイスを表示

  • 睡眠データはかなり細かく記録される。アドバイスも表示されている

特に力が入っているのが睡眠に関して。睡眠時間や睡眠の深さの推移を正確に把握でき、安定した睡眠かどうかを判断して睡眠のスコアを算出する機能も持つ。計測の精度を高めたり、科学的根拠に基づいたコンテンツを提供するため、睡眠の専門家である睡眠評価研究機構の白川修一郎氏が総合的に監修した。

  • 白川修一郎氏が示した資料。日本人は6時間未満の睡眠時間しか確保していない人がかなり多い

  • 健康に影響がない生活を送るためには、成人も7時間以上の睡眠が必要としている

取得した睡眠や活動のデータはクラウドサーバーで管理される。これらのデータは、匿名化したうえで睡眠評価研究機構や筑波大学などの研究機関に送付し、ビッグデータとして日々の睡眠や活動量と健康のかかわりの研究などに利用される(データを送付しないよう設定することも可能)。

バンドは、標準でフルオロエラストマーバンド(ブラック)が付属するが、デザインを重視した本革製の交換バンドも多数用意する。バンドの図面データはWebで無償公開されるので、自分でweara用のバンドを作ることも可能。金属製のウォッチプレート(別売)を装着すれば、市販の時計用交換バンド(18mm)が利用できる。

  • OJAGA DESIGN(オジャガデザイン)とコラボしたレザーバンドも用意する

  • デザインに優れているだけでなく、作り込みも細かい

  • 金属製のウォッチプレートを装着した状態

  • 市販の時計用交換バンド(18mm)が使える

COREの本体サイズはW37mm×H20×D13.7mm(タッチセンサー含む)、重さは約10g。予約した人に対し、本革レザーバンド(ホワイト)をプレゼントする。

  • 付属の充電ケース

  • 電源はUSB Type-C端子で取得する