PayPayは10月1日、「資金決済に関する法律」における資金移動業の登録を完了し、現金へ払い出し(出金)可能な「PayPay マネー」を開始したと発表。本人確認手続きを完了したユーザーは、銀行口座振込による出金が行えるようになる。

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PayPayマネーを利用するには、本人確認が必要。銀行口座を登録する間接的な本人確認に加え、ポラリファイが提供する「Polarify e-KYC」を活用した簡単な本人確認手段も用意。PayPayアプリ内で、本人確認書類と顔をスマートフォンのカメラで撮影するだけで本人確認を完了でき、「ユーザーは煩わしい手続きを経ることなく、PayPayマネーの利用を開始できる」としている。

本人確認手続きの完了後に、ユーザーが銀行口座などからチャージしたPayPay残高は「PayPay マネー」となり、指定の銀行口座への振り込みによる払い出しが可能となる。また、本人確認手続きが完了したユーザー同士は、相互に「PayPayマネー」を送金できるようになった。

Yahoo! マネーはPayPayに統合

なお、PayPayは9月30日、ヤフーがこれまで「Yahoo! マネー」の名称で提供していた電子マネー事業をPayPayに承継、統合。現在、Yahoo! マネーを保有しているユーザーの「Yahoo! マネー残高」は、今後「PayPay残高」へ移行することになる。

Yahoo! マネーがPayPayに統合されたことで、これまで多くのステップを必要としていたPayPayでの銀行口座の登録フローを改善し、簡単に登録できるようにした。

Yahoo!マネーの公共料金支払機能も、PayPayアプリを使って公共料金などが支払える「PayPay 請求書払い」に統合。これまでYahoo! マネーが対応していた約300の地方公共団体や事業者の請求書が追加となり、暮らしにまつわるさまざまな料金をPayPayで支払えるようにした。

東急プラザ銀座など4施設で、PayPayが利用可能に

10月1日から、東急不動産SCマネジメントが運営管理する東急プラザ4施設にて「PayPay」が利用できるようになった。

対象の施設は東急プラザ銀座、東急プラザ表参道原宿、東急プラザ蒲田、東急プラザ戸塚。スキャン方式は、ユーザーが掲示したQRコード・2次元コードを店舗側が読み取る「ストアスキャン(コード決済)」方式となる。