ウェザーニューズは10月1日「第一回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表。2020年の花粉飛散量は、東北日本海側を中心に平年(2010~2019年平均)を上回る地域があるものの、全国的に平年を下回り、全国平均では平年の85%、今年の65%になると予想している。
これは、今年7月、各地で平年よりも遅い梅雨明けとなったことや、8月後半、前線や台風の影響でくもりや雨の日が多くなり、花粉の雄花の生長に不向きな天候となったため。
2019年シーズンと比べても、花粉の飛散量は広いエリアで30~40%少なく、半分以下となるところもある。ただ、北海道では飛散量が平年を下回るものの、少なかった今年の約2倍の飛散量となるため注意が必要。
また、前線の影響を受けにくく、晴れて暑い夏となった東北日本海側では、平年比・2019年比ともに飛散量が増えるため、早めの対策がオススメとしている。
同社は「総飛散量が少なくても、風が強い日や雨の翌日は一時的に花粉の飛散量が増えることがあります。例年、2月以降は次第に花粉飛散量が増えてくるので、飛散量が平年より少ない予想でも油断せず対策を行ってください」とコメントしている。