女優の天海祐希が主演するフジテレビ系スペシャルドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』(11月24日20:00~21:54)での20年後の磯野家の家族写真が30日、公開された。
この写真は、キャスト陣も感嘆の声を上げるほど細部まで忠実に再現された“磯野家のオープンセット”の前で撮影されたもの。今作の登場人物のビジュアルのポイントは“20年後のリアリティー”で、サザエのヘアスタイル、マスオのグレースーツ、カツオの野球帽、ワカメのおかっぱ頭、タラオの前髪、波平の一本毛、フネの和装姿など、なじみのある原作のキャラクターをほうふつさせる特徴を踏襲しつつ、20年の歳月を感じさせる磯野家の人々に仕上げた。
サザエさんのトレードマークである髪型について、主人公・サザエを演じる天海は「ヘアメイク、監督、スタッフの方とすごく考えました。微妙にサザエさんに見える髪型、なじみの深い髪型ですからあれをどうするか、でもイメージを変えずにちょっと変化があったほうがいいんじゃないかとそこから話し合いを繰り返しました」とこだわりを語っている。
そして、この家族写真には、幻の8人目の家族が登場。漫画『サザエさん』(1946年4月~74年2月)の連載が始まってから73年の歴史の中で、サザエとマスオの長女、つまりタラオの妹であるフグ田ヒトデ(17歳)の姿が、今作で初めて描かれる。
ヒトデは、1954年に発刊された雑誌『漫画読本』の創刊号に掲載された一コマ漫画「サザエさん一家の未来予想図」に、たった一度だけ登場したキャラクター。この漫画の中では当時から10年後のサザエさん一家が描かれているが、今作では20年後のサザエさん一家を描くという設定であるため、成長して高校生となったヒトデが、家族の一員として登場することになった。
そんなヒトデを演じるのは、女優の桜田ひより。思春期まっただ中の17歳のヒトデは、とある理由からサザエに対しつい距離をとってしまい、家族の一家だんらんに対しても照れくささを隠せない。サザエが作るキャラ弁を恥ずかしくて友達の前で開けることができず、一口も食べないまま家に持ち帰り、サザエに理由を問われる。「ママ、やめてよ。娘がこんなに嫌がってるんだよ?」と、ヒトデはサザエを責めてしまうが、サザエは思春期の娘とどう向き合うのか…。
桜田は、今回のオファーに「本当にびっくりしました。幻の8人目の家族と言うことで、調べてみると原作では1回しか登場していないとてもレアなキャラクターで、すごく演じがいがあるなと感じました」とコメント。「皆さんが知っている『サザエさん』でヒトデ役として出演できたことはとても誇りに思っています。現代のサザエさんだったらこんな感じなんだな、と想像を膨らませながら見ていただけたらうれしいです」と語る。
企画・プロデュースのフジテレビ・渡辺恒也氏は「現場のヒトデを見て感じたことは、磯野家・フグ田家の人々と暮らしてきた17年間の歳月がしっかり感じられる人物像になっているということです。サザエさんとの関係だけでなく、父親であるマスオさん、兄であるタラオとの関係や、カツオやワカメとの距離感も、ひとつひとつ丁寧に演じていただけたと思います。ここでしか見ることのできない“8人目の家族”に、ぜひご期待ください!」と話している。
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