マインドシェアは9月26日、ママの今を知る最新動向調査データ「日本のママ白書2019年度版」を発表した。調査は7月26日~8月13日、0~9歳の子を持つ母親1,002名を対象にインターネットで行われた。
消費税10%への増税を目前に、減らしたい支出を聞いたところ、1位「通信代」(65.3%)、2位「普段の食事(外食以外)」(63.3%)、3位「外食」(60.0%)となった。同白書の携帯所持率調査によると、6~9歳の子どものスマートフォン・携帯所持率が25.8%上るなど、幼少期からデバイスを保有し、SNSなどのインターネットサービスとの接点も増えている中、通信費の負担が家計の中でも大きくなっていることが読み取れた。
一方、お金をかけたい物やサービスについては、「貯金」(55.6%)が最多に。子どものいない既婚女性に対して行った同様の調査でも、やはり「貯金」が最も多く、備えに対する意識は母親特有のものではなく、どの家庭も高いことが明らかに。
続く2位は、母親ならではの回答となる「子どものための習い事」(45.9%)。出産を経て一気に子ども中心の生活や消費へと変化し、母親自身に対する消費は限りなく優先順位が低くなる傾向に。また、3位には「旅行」(38.8%)がランクインし、出産後の「とにかく外にでたい」という母親特有の反動欲求の表れがみて取れた。
次に、減らしたいが減らない支出を聞いたところ、1位「普段の食事」(節約したい63.3%・支出が減りそう8.6%・差異+54.7%)、2位「外食」(節約したい60.0%・支出が減りそう18.7%・差異+41.3%)、3位「通信代」(節約したい65.3%・支出が減りそう29.3%・差異+35.9%)という結果に。
1位の「普段の食事」と2位の「外食」に関しては、子どものいない既婚女性層でも同様の傾向が見られ、日々発生してしまう支出だけに、節約意識と裏腹にどうしても出費がかさんでしまうよう。3位の「通信費」については、格安スマホ/MVNOなどによる支出減の期待感から、支出が減りそうな費目としても29.3%の票を得た。