日立製作所は、2016年3月に三菱重工ならびに住友商事と共同で受注したタイ国鉄バンコクレッドラインプロジェクト向けの鉄道車両の出荷を開始したと発表した。9月25日に第1編成(6両)と第2編成(4両)を山口県下松市の笠戸事業所から出荷したという。
タイ国鉄バンコクレッドラインプロジェクトは、タイ政府が進める大規模事業計画のひとつ。バンコク市中心部のバンスー駅を起点に、北に26.4km、西へ14.6kmにわたる新路線として計画されている。北線は日本政府からタイ政府へ供与される円借款を利用して建設され、西線はタイ政府の自己資金で建設が進んでいる。
今回出荷された2編成10両は10月にタイに到着し、2020年1月から走行試験を開始する予定。日立製作所では、2020年6月までに全25編成130両を出荷するとしている。