沿道の景色をそこにいるかのように閲覧できる「ストリートビュー」は、Googleマップの目玉機能です。交通標識や看板に書かれた文字など、線で描かれた地図ではわからないその場の様子をぐるり見渡せるため、目的地をピンポイントで探すときに重宝します。

そのストリートビューのApple版ともいえる機能が「Look Around」です。Appleが独自に用意したデータ収集車や徒歩で360度の撮影を行い、それを「マップ」アプリを使い閲覧できるようにした機能です。最近撮影されたデータが使用されているため解像度が高く、景色が双方向に表示される(ストリートビューは基本的に一方向)などの工夫も施されています。

使いかたはかんたん、「マップ」アプリで双眼鏡ボタンをタップすればLook Aroundのビューが現れます。ビューのドラッグにあわせ画像の視点が移動し、周囲を見渡すことはもちろん、空を見上げたり下を向いたりすることができます。マップをドラッグするとビューの位置も移動するほか、ビューをタップした方向に進む機能も用意されているため、道案内にも応用が利きます。

いまのところ、Look Aroudは日本のマップに対応していません。2019年9月現在、対応都市はサンフランシスコやラスベガスなど米国の一部です。しかし、Appleは日本でもデータ収集を進めており、対象地域をWEBで公開しています(リンク)。首都圏や中部、近畿など広範な地域が対象とされており、SNSではAppleのデータ収集車を見かけた旨の報告も多数行われていますから、日本で閲覧できるようになるのもそう遠い日ではなさそうですよ。

  • Apple版ストリートビュー、どうすれば見られる?

    iOS 13のマップアプリには、新機能「Look Around」が用意されています