◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
防災・危機管理ファシリテーター&編集ライター:南部 優子
出版社の編集・執筆、地域NPOの政策企画・広報、危機管理コンサルタントを経て独立。 多彩な分野でファシリテーター兼編集ライターとして活動中。
編集・執筆の経験を生かした計画・マニュアルなどの各種資料作成・製本・出版や、企画会議運営・板書経験を活用したワークショップ・イベントの設計・運営、防災コンサルタント経験による各種調査・研究・組織開発支援など、公共団体や研究機関・企業・NPOとのプロジェクトを数多く実施している。
お湯・水の準備や消毒の手間なく、すぐに飲ませられる液体ミルク。完母のママの体調不良時や、非常用ミルクとして備蓄も可能です。国内メーカーから海外のメーカー含め、液体ミルクの選び方とおすすめ商品を紹介します。液体ミルクに便利な使い捨て哺乳瓶、ニプル(乳首)もあわせて紹介!
メリット・デメリットを解説!
液体ミルクとは?
液体ミルク(乳児用液体ミルク)は、液状の人工乳を容器に密封したミルクのこと。常温で長期間の保存(紙パックは6ヶ月、缶入りは12ヶ月)が可能な製品を指します。栄養組成は調乳後の粉ミルクと同じです。あらかじめ水に溶かした状態になっているのが粉ミルクとの違いで、調乳の手間がかからない点が最大の特徴と言えるでしょう。
液体ミルクのメリットは?
液体ミルクのメリットは「調乳の必要がない利便性」に尽きるでしょう。粉ミルクの場合は、調乳が必要となり、手間がかかります。そのまま飲むことができる液体ミルクであれば、授乳時の調乳の手間を省くことができますよね。
また、液体ミルクは、様々な事情で母乳哺育ができない場合や災害時にも確保しづらい調乳用のお湯も必要なく、液体ミルクは哺乳瓶に移し替えるだけで、すぐに使用することができます。
日常的なことを考えても、調乳用の荷物が減り、外出しやすくなるため子育ての面においても、メリットが多いアイテムです。
液体ミルクのデメリットは?
粉ミルクに比べると価格は少し割高で、使用期限は短いのがデメリットとして感じるママも多いかもしれません。
平均的に、液体ミルクの価格は粉ミルクの約3〜4倍ほど。保存期間は、未開封の粉ミルクが1年なのに対し、液体ミルクは半年と短い製品も多いので注意が必要です。
防災ファシリテーターに聞く
液体ミルクの選び方
防災ファシリテーターの南部優子さんのアドバイスをもとに、液体ミルクの選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】内容量
【2】紙パックor缶
【3】母乳育児の場合のポイント
【4】国産or海外製
【5】単品orまとめ買い
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合う液体ミルクを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
内容量で選ぶ
【エキスパートのコメント】
飲み具合が安定している場合は200mlを目安に
液体ミルクは1回で飲み切るスタイルの商品です。余っても保存はできません。このため、あまり容量の大きいものだと飲み残しが多くなり、もったいないと感じてしまうでしょう。
月齢が小さい間など、1回あたりの授乳量が少ない、また飲みムラがある赤ちゃんへは少量タイプの商品のほうが使いやすいかもしれません。
月齢が進んで飲みっぷりが安定してくると、200ml程度のミルクでも飲み切ってくれる可能性が高くなりますから、ある程度量が入ったもののほうが値段的にも割安に感じてよいでしょう。
紙パックタイプと缶タイプ、どちらがいい?
【エキスパートのコメント】
外出時の使用がメインなら軽量の紙パックが便利
外出時や旅行のときなど、急に赤ちゃんがぐずってしまったり、ベビーコーナーが見当たらないのにミルクを飲ませる必要ができたりしたとき、液体ミルクをさっと取り出して飲ませることができるのは本当に便利です。
赤ちゃんとのおでかけにはそうでなくても荷物が大量になりますから、持ち歩く液体ミルクも、かさばって重い缶タイプよりは紙パックタイプのほうが便利です。
缶に比べて容器の重さがぐっと軽く感じられますし、紙容器だと使用後小さく折りたたんで捨てやすいのもポイントです。
ただし、缶入りのほうが賞味期限は長くなります。災害用の備蓄としては、缶入りのほうがメリットがありますね。
母乳ミルク混合育児の場合
【エキスパートのコメント】
母乳がメインで非常時用の場合は少量パック
母乳中心で赤ちゃんを育てている場合でも、体調不良やストレスなどで母乳が急にでなくなることも考えられます。
こんなとき液体ミルクは、熱湯で作ってから冷まして飲ませるという手間がいらないため、夜中の調乳の負担をへらすことができますし、誰かに赤ちゃんの世話を代わってもらうときも頼みやすくなります。
母乳の場合の授乳は、ミルクの場合と比べるとどのくらいの量を飲んでいるかがわからないため、急に母乳がでなくなって切り替えることになると、どのくらい飲ませたらよいかわからず不安になるかもしれません。
そんなときは、1回あたり少量のものをお試し用に準備しておき、赤ちゃんが飲み切れるかどうか、どのくらいの間隔でミルクを欲しがるかを確認していくと安心です。
国内メーカー? 海外メーカー?
【エキスパートのコメント】
購入しやすさ・味見しやすさでは国内産のメーカー
日本国内で製造・販売されている液体ミルクは4商品で、商品のバリエーションが多いのは海外のものになります。
国内の商品は、海外の商品に比べて安価で入手でき、送付もすばやいため、手軽に試したうえでかんたんに補充することができます。海外のものがだめというわけではないですが、送料コストや入手までにかかる日数、いざというときのサポートなどを考えると、日本製にしておくほうが安心感が大きいです。
1本ずつ購入? まとめ買いする?
【エキスパートのコメント】
最初は少数で購入して赤ちゃんに選んでもらおう
液体ミルクはなんといっても赤ちゃんが主役。どんなに機能的な評価が高いミルクでも、飲んでくれなければ話が進みません。いつも同じ銘柄の粉ミルクにしていると、ほかのミルクを飲んだときの違和感が高くなれば飲みっぷりも変わってしまいます。
まずは少ない本数で購入して、どの程度赤ちゃんが好むか様子をみたあと、まとめてそろえていくことをおすすめします。