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【この記事のエキスパート】
フリーライター&エディター:堀井塚 高
新聞記者、ゲームライター、パソコン系ライター、雑誌・書籍の編集者、Web編集者など出版系全般に関わり、企画・執筆・編集・校正までをこなす「校了請負人」を自称。
IT関連はもちろん、金融関連、経済関連、医療関連、ラノベ、乙女ゲー攻略本まで幅広く対応する。
家族は息子1人とスマートスピーカー6台。
好きなエヴァンゲリオンは初号機。
行ってみたい場所は仮面舞踏会。
座右の銘は「愚直」「悪党の最期なんて、そんなもんだろ」。
アウトドアだけでなく災害などの緊急時にも役立つ「ポータブル電源」。人気のジャクリやエコフローなどから、持ち運びやすい小型、大容量、防水、ソーラーパネルモデルなどさまざまな種類が発売されています。ここでは、ポータブル電源の選び方とおすすめ商品を紹介します。
ポータブル電源とは? モバイルバッテリーとの違い
ポータブル電源は、モバイルバッテリーと比べ大容量のため、より多くの電力を供給することができます。扇風機や電気毛布、ホットプレートなど大きな電力を必要とするさまざまなデバイスにも対応できるため、アウトドアや非常時に便利です。
一方、モバイルバッテリーは携帯性に優れ、スマートフォンで比較的小さな電力で済む日常的なモバイルデバイスの充電に適しています。
どちらが必要かは、使用するシーンやデバイスによって異なります。どのような用途で使いたいかを考えて選ぶとよいでしょう。
本当に必要? 買うべきか
ポータブル電源が必要かどうかは、使用者のライフスタイルや使用目的によります。とくにアウトドアや非常時において、ラジオや音楽プレーヤーなどの情報収集機器の電源を確保できるのは大きなメリットです。
ただし、日常的に使用する場合はコストや携帯性を考慮する必要があります。もし頻繁にアウトドア活動をする、または災害対策として備えたい場合は、購入を検討する価値があるでしょう。
容量は用途に合わせて選ぶことが大切!
ポータブル電源の容量を用途に合わせて選ぶことで、必要な電力を確保し、デバイスを効率的に使用することができます。使用するシーンやデバイスの消費電力を考慮して、適切な容量のポータブル電源を選ぶことが大切です。
例えば、ノートパソコンや電気毛布など消費電力が100Whのデバイスを5時間使用する場合、最低でも500Whの容量が必要です。キャンプや車中泊などのアウトドアで小型の冷蔵庫や調理器具、照明などを使用する場合も、500Wh以上の容量があると便利です。容量が不足すると、デバイスを十分に使用できない可能性があります。
一方、災害時や停電時には、長時間にわたって電力を供給できる大容量のポータブル電源が必要です。例えば、冷蔵庫や照明、通信機器などを長時間使用するためには、1000Wh以上の容量が推奨されます。
電力の使用効率は80%以上がおすすめ
ポータブル電源の電力使用効率が80%以上であることは、電力ロスを最小限に抑え、実質的な使用可能容量を増やし、コストパフォーマンスを向上させるために重要です。効率の高いモデルを選ぶことで、より効果的に電力を利用することができます。
【エキスパートのコメント】
ポータブル電源の電力使用効率が80%とは何か
ポータブル電源の電力使用効率が80%というのは、入力された電力のうち80%が実際に使用可能な電力として出力されることを意味します。例えば、100ワットの電力を入力した場合、そのうち80ワットが実際に使用できる電力として出力され、残りの20ワットは変換ロスなどで失われるということです。
この効率が高いほど、入力された電力を無駄なく利用できることを示しています。
タイプ別診断! 自分に最適のポータブル電源は?
ポータブル電源は、アウトドアだけでなく、車での移動中、災害などの緊急時にもあると便利なアイテムです。どんな商品が自分に合っているのか、ぜひ診断表でチェックしてみてください。
使い方に合う容量・サイズを見つけよう!
ここでは、どのくらいの容量・サイズが使用目的に合っているのかをチェックしてみましょう。容量とサイズは比例する関係にあり、容量が小さければサイズも小さくなり、容量が大きくなればサイズも大きくなります。
たとえば、日帰りのキャンプや車移動、自宅のコンセントのない部屋でスマホを充電したり、サーキュレーターを使ったりするなら、小型・軽量タイプでOK! 宿泊するキャンプや車中泊をするなら、中型タイプがいいでしょう。非常時に自宅でテレビなどの大型家電を使いたいなら大型・大容量タイプがおすすめ。
以下の診断表も参考に、自分に合うポータブル電源を探してみてくださいね。
A:ピクニック・デイキャンプには?
仮に300Whのポータブル電源を使用した場合の各デバイスの連続稼働時間と充電回数は以下の通りです。なお、電力使用効率を80%と仮定しています。
(1)スマートフォン
一般的なバッテリー容量:3000mAh(約11.1Wh)
連続稼働時間:約21.6時間(300Wh × 0.8 ÷ 11.1Wh)
充電回数:約21回
(2)小型プロジェクター
一般的な消費電力:30W
連続稼働時間:約8時間(300Wh × 0.8 ÷ 30W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存するものの、一般的なプロジェクターのバッテリー容量が5000mAh(約18.5Wh)とすると約12回充電可能。
(3)サーキュレーター
一般的な消費電力:20W
連続稼働時間:約12時間(300Wh × 0.8 ÷ 20W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存するものの、一般的なサーキュレーターのバッテリー容量が4000mAh(約14.8Wh)とすると約16回充電可能。
(4)小型ドローン
一般的な消費電力:30W(実際に使用可能な容量=300Wh × 0.8 = 240Wh)
連続稼働時間:約8時間(300Wh × 0.8 ÷ 30W)
充電回数:ドローンのバッテリー容量が60Whだとすると約4回充電可能。
これらの数値はあくまで目安であり、実際の使用状況やデバイスの効率によって変動することがあります。これらのデバイスをどれくらいの頻度で使用するかを考慮して、適切なポータブル電源を選ぶとよいでしょう。
B:1泊・連泊キャンプや車中泊には?
500Whおよび700Whのポータブル電源を使用した場合の各デバイスの連続稼働時間と充電回数は以下の通りです。電力使用効率を80%と仮定しています。
(1)ポータブル冷蔵庫(45W)
【500Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約8.9時間(500Wh × 0.8 ÷ 45W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存するものの、一般的な冷蔵庫のバッテリー容量が50Whとすると約8回充電可能。
【700Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約12.4時間(700Wh × 0.8 ÷ 45W)
充電回数:約12回
(2)電気毛布(60W)
【500Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約6.7時間(500Wh × 0.8 ÷ 60W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存するものの、一般的な電気毛布のバッテリー容量が50Whとすると約8回充電可能。
【700Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約9.3時間(700Wh × 0.8 ÷ 60W)
充電回数:約12回
(3)Bluetoothスピーカー(10W)
【500Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約40時間(500Wh × 0.8 ÷ 10W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存するものの、一般的なBluetoothスピーカーのバッテリー容量が20Whとすると約20回充電可能。
【700Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約56時間(700Wh × 0.8 ÷ 10W)
充電回数:約28回
(4)小型IHヒーター(400W)
【500Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約1時間(500Wh × 0.8 ÷ 400W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存するものの、一般的な小型IHヒーターのバッテリー容量が100Whとすると約4回充電可能。
【700Whのポータブル電源】
連続稼働時間:約1.4時間(700Wh × 0.8 ÷ 400W)
充電回数:約5回
これらの数値はあくまで目安であり、実際の使用状況やデバイスの効率によって変動することがあります。これらのデバイスをどれくらいの頻度で使用するかを考慮して選んでみてください。
C:災害・防災・非常用なら?
1,000Whのポータブル電源を使用した場合の各デバイスの連続稼働時間と充電回数は以下の通りです。電力使用効率を80%と仮定しています。
(1)テレビ(60W)
連続稼働時間:約13.3時間(1,000Wh × 0.8 ÷ 60W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存しますが、一般的なテレビのバッテリー容量が50Whとすると、約16回充電可能です。
(2)扇風機(40W)
連続稼働時間:約20時間(1,000Wh × 0.8 ÷ 40W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存しますが、一般的な扇風機のバッテリー容量が30Whとすると、約26回充電可能です。
(3)フロアライト(50W)
連続稼働時間:約16時間(1,000Wh × 0.8 ÷ 50W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存しますが、一般的なフロアライトのバッテリー容量が40Whとすると、約20回充電可能です。
(4)電気毛布(60W)
連続稼働時間:約13.3時間(1,000Wh × 0.8 ÷ 60W)
充電回数:内蔵バッテリーの容量に依存しますが、一般的な電気毛布のバッテリー容量が50Whとすると、約16回充電可能です。
これらの数値はあくまで目安であり、実際の使用状況やデバイスの効率によって変動することがあります。これらのデバイスをどれくらいの頻度で使用するかを考慮して選びましょう。
その他のチェックポイント
ここからは、その他の選び方のポイントをご紹介します。
定格出力・最大出力も確認しよう
ポータブル電源を選ぶ際には、使用する予定の電化製品の消費電力を確認し、それに対応できる定格出力と最大出力をもつ製品を選びましょう。これにより、デバイスを安全かつ効率的に使用することができます。
【エキスパートのコメント】
定格出力を超えた電力の供給は避けよう
定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力し続けられる電力のことです。定格出力を超える電力を供給しようとすると、ポータブル電源や接続されたデバイスが故障するリスクがあります。
出力ポート(AC・DC・USB)の数・種類は多めがいい
USBタイプA・C、シガーソケットなどのポータブル電源の出力ポートの数や種類が多いことは、利便性・効率性・対応力の向上に寄与します。また、急速充電に対応したポートも備わっているとなおよいでしょう。
使用するデバイスやシーンに応じて、適切な出力ポートを備えたポータブル電源を選ぶことが重要です。
長く使える「リン酸鉄バッテリー」がおすすめ
このバッテリーは充放電サイクルが多く、寿命が長いのが特徴です。一般的なリチウムイオン電池のサイクル回数が約500~1,000回であるのに対し、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは約2,000~3,000回以上のサイクル回数をもちます。これにより、長期間にわたって使用でき、ランニングコストを抑えることができます。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載したポータブル電源は、高出力に対応しているモデルが多く、電子レンジやドライヤーなどの消費電力が大きい電化製品にも使用できます。これにより、アウトドアや非常時にも幅広く対応できます。
LEDライト・防水性能・ジャンプスターター機能にも注目
LEDライトや防水性能、そしてジャンプスターター機能が備わったポータブル電源は、緊急時やアウトドアでの使用において非常に便利で安心感を提供します。
とくに、ジャンプスターター機能が備わっていると、車のバッテリーが上がった際に自分でエンジンを始動させることができるため、ロードサービスなどを呼ぶ必要がなくなります。また、車のバッテリー以外にも、他のデバイスの充電や電力供給にも使用できるため、非常に多用途です。
これらの機能があることで、さまざまな環境や状況に対応できるため、ポータブル電源を選ぶ際にはLEDライト・防水性能・ジャンプスターター機能を備えた製品を選ぶことをおすすめします。
ソーラーパネルで充電できるモデルも
ポータブル電源には、ソーラーパネルで充電できるモデルもあります。メリットとしては、太陽光を利用して充電するため、電気代を節約できること。電源がない場所でも充電できるため、長時間の使用が可能なことです。また、再生可能エネルギーを利用することで環境にも優しいのが特徴です。
その他の便利機能をもったモデルも
その他のモデルとしては、車内のシガーソケットから充電できるカーチャージャー対応モデル、ポータブル電源本体を充電しながら他のデバイスにも同時に電力を供給することができるパススルー充電対応モデル、そして、ケーブルを使わずにデバイスを充電できるワイヤレス充電対応モデルなどもあります。
【エキスパートのコメント】
周波数・出力波形・PSEマークの確認も忘れずに
日本では東日本が50Hz、西日本が60Hzと地域によって周波数が異なります。両方の周波数に対応しているポータブル電源を選ぶことで、どの地域でも使用可能になります。
また、出力波形が正弦波(純正弦波)のポータブル電源は、家庭用電源と同じ波形を提供します。これにより、精密機器や家電製品が正常に動作し、故障のリスクを減らせます。
そして、忘れてならないのがPSEマークです。このマークは安全性の証明にもなっており、製品が電気用品安全法の基準をクリアしていることを示します。とくにACアダプターにPSEマークがあることを確認することで、安全に使用できる製品を選ぶことができます。