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【この記事のエキスパート】
キャンプ/釣りライター:中山 一弘
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。
ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。
今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。
キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。
車のルーフ(屋根)に常設する「ルーフテント」。アウトドアなどで快適に泊まることができるアイテムです。災害時の防災グッズとしても便利です。この記事では、ルーフテントにおける種類ごとの特徴や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品をご紹介します。
ルーフテントとは|特徴も解説
ルーフテントとは、車の上などに常設し、アウトドアなどで快適に泊まることができるテントのこと。手軽に設営できるところがメリットで、全自動のタイプならボタンひとつで開閉でき、設営にかかる時間と手間を大幅に削減することができます。
また、車の上に常設しているからこそ、持ち運びの手間もいっさいかかりません。キャンプは何かと荷物が多くなってしまうものですが、ルーフテントならこうした悩みを解消してくれます。
もちろん、天候によってテント内の温度が変動したり、収納が大変だったり、テントの重さで燃費が多少悪くなるといったデメリットもありますが、車でアウトドアを楽しむ方は快適さを感じるでしょう。
通常のテントよりかは少し高価ではりますが、キャンピンガーと比べるとはるかに安いのも魅力で、万が一の災害対策にも役立ち、防災グッズとして購入してみてもいいかもしれませんね。
ルーフテントの種類・タイプ
ルーフテントは主に、「シェル型」「タワー型」「ルーフトップテント型」の3種類があります。それぞれ広さやサイズが違うため、利用人数に応じて選ぶようにしましょう。
シェル型:手軽に設営できソロキャンプにおすすめのタイプ
シェル型は、ワンタッチで開閉でき設営が簡単なテント。商品にもよりますが、1人が寝るのにちょうどいいサイズで、ソロキャンプに向いています。また、高価になりがちなルーフテントのなかでも、比較的低価格で購入できるものが多いのも魅力です。
2人で利用できないこともないですが、快適さを重視したい人にはタワー型やルーフトップテント型がおすすめです。
タワー型:デュオキャンプなどにおすすめのタイプ
タワー型は、4つの柱で屋根をささえる長方形型のルーフテントです。シェル型とくらべ高さに余裕ができるのが特徴ですが、座るぐらいがちょうどのサイズです。
全自動で設営できるものやハンドルを回して組み立てるものなど、設営がかんたんなのも魅力です。カップル、3~4人ほどのファミリーにおすすめです。
ルーフトップテント型:快適さと居住性にこだわれるタイプ
ルーフトップテント型は、シェル型・タワー型に比べ圧倒的な広さをほこるテント。キャリアに乗せる部分からさらに底板を伸ばして居住空間を広くしています。快適さを重視しつつ、ファミリーキャンプなど大勢で本格的なキャンプを楽しみたい方におすすめです。
その反面、設営が非常に大変なのが難点です。そのため高額にはなってしまうものの、全自動タイプのものをおすすめします。
(★)全自動型は手軽に組み立てられる!
【エキスパートのコメント】
シェル型、タワー型はソロからデュオまでがちょうどよく、テント型は3人家族でも余裕があるタイプが多いです。収容人数や形状によって違いがあるので、どのようなスタイルで使いたいか事前によく調べておきましょう。
また、値段は高価になりますが、組み立て方式は手動ではなく全自動式がおすすめです。テントの設営は初心者では難しく、かなりの時間を要してしまいます。こうした点も考慮して選ぶとよいでしょう。
ルーフテントの選び方
それでは、ルーフテントの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】ルーフテントを取りつけられるか
【2】設置後の高さ
【3】耐水圧
【4】その他のオプション機能
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ルーフテントを取りつけられるかチェック
ルーフテントは車の屋根につけるキャリアに乗せるような形で設営します。一般的な2本のレールに2本のステーでもよいですが、人の重さを分散させるためにステーを多くしたり、フラットキャリアと併用するのがよいです。
また、そもそもテント本体が乗せられないといけないので、キャリアの耐荷重はとても重要です。事前によく確認し、さらに人が何人乗るかを考えてしっかりした製品をつけるようにしてください。
【2】駐車制限など、設置後の高さをチェック
マンションなど、機械式の立体駐車場を利用している方は、設置後の車高に十分注意しましょう。念願のルーフテントを購入し取り付けたものの、高さ制限で駐車場にとめられないなんてことがあったら一大事です。
特にSUVやミニバン、ジープタイプなど車両などは、もともとの車高が高いため注意が必要です。購入する前にそのメーカーや、取り付け工事をしてくれる業者にあらかじめ相談しておくのも手です。
【3】耐水圧をチェック
キャンプ中に雨が降ってきてしまうことはしばしばあります。そのため、ルーフテントの耐水圧をチェックしておくようにしましょう。
ただ、ルーフテントの場合、通常のテントと違いあらかじめ耐水圧が高めのものが多く販売されているのでそこまで神経質になる必要はありません。
あくまで目安ですが、1000~1500mmの耐水圧のものを選んでおくと無難でしょう。
【4】その他のオプション機能をチェック
車上泊のためのギアなので、ルーフテントを使うときはおのずと車の近くで焚き火をしたり調理をしたりすることになります。
車本体につけるタープや、もう一室追加するアネックスなど、オプション類もチェックしておくとよいです。すぐに必要になるものではありませんが、拡張性が高ければ後々使いやすくしていく楽しみも増えます。
キャンプライターのアドバイス
【エキスパートのコメント】
ルーフテントは車中泊と違って、かなり快適に寝泊まりできるギアです。ただし、車の近くにラダーを配置しなくてはいけなかったり、そもそも大きく張り出したりするため、車中泊でよく使われるような道の駅やサービスエリアでの使用がむずかしい面もあるので、宿泊地は充分吟味(ぎんみ)しなくてはなりません。
オートキャンプ場なら問題ありませんし、トイレなどもあるので安心。トラブルにならないよう、注意しながら車上泊を楽しんでください。