第60期王位戦七番勝負は木村一基新王位の誕生で幕を閉じました。史上最年長の初タイトル獲得に将棋界が沸く中、すでに次の第61期王位戦予選が始まっています。9月25日には「関西将棋会館」で、最年少タイトル獲得の期待がかかる藤井聡太七段と、竹内雄悟五段の対局が行われました。
初戦で竹内雄悟五段に勝利 リーグ入りまであと3勝
藤井七段は1回戦シードで本局が初戦、竹内五段は1回戦で黒田尭之四段を破っての2回戦です。2人はこれまで5回対戦して、いずれも藤井七段が勝利を収めていました。
先手の竹内五段が得意の中飛車に構えると、藤井七段は2枚の銀を中央に繰り出して対抗します。終盤戦に入ると藤井七段が角捨ての勝負手を放ち、それが奏功して優勢に。竹内五段も懸命に粘りましたが、藤井七段が追撃を振りきって勝利しました。
王位戦で挑戦権を得るためには王位リーグに入る必要があり、藤井七段が王位リーグ入りするためにはあと3勝が必要です。 次の対戦相手は、村山慈明七段対西川和宏六段戦の勝者。史上最年少タイトル獲得を果たせるかどうか、藤井七段の一戦一戦から目が離せません。