◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター:田澤 仁
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。
DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。
Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。
得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。
ウクレレの弦を選ぶときは、ナイロン、フロロカーボン、ナイルガットなどの素材による音の変化、弦の太さによる弾きやすさに気をつけることが大切です。この記事では、ウクレレ弦の種類や選び方、おすすめ商品を紹介します。初心者にぴったりの製品もピックアップ!
素材や太さ、メーカーの特徴も解説!
ウクレレ弦の選び方
音楽ライターの田澤 仁さんに取材をして、ウクレレ弦の選び方のポイントを教えていただきました。弦の素材や太さをよくチェックすることが大切です。ぜひウクレレ弦選びの参考にしてください。
音質やサスティーンの違い!
弦の素材・種類で選ぶ
ウクレレ用の弦の素材はおおきく3種類あります。それぞれの音の違いを頭に入れて、弦を選びましょう。
初心者にも押さえやすい「ナイロン弦」
ナイロン弦は低価格ながら高品質で、ウクレレらしいサウンドを得られる定番。
ウクレレ用の弦で多く利用されているのがナイロン弦です。ナイロン弦には、さらにクリアタイプとブラックタイプがあります。クリアタイプはやわらかい音、ブラックはクリアタイプの弦より低音が出やすいので、メリハリのある音が出せます。
やわらかめで押さえやすいので、初心者ならまずナイロン弦から始めるとよいでしょう。サスティンが短めでポロンポロンというウクレレらしいサウンドもなじみやすいです。
つやのある高音が特徴の「フロロカーボン弦」
フロロカーボンは釣り糸などにも使用される素材です。弦が細いので押さえやすく、つやのある高音が出せます。フロロカーボンは強くて伸びにくい性質があり、アタックが強く明瞭なサウンドになります。
このほか、ナイロンやフロロカーボンに黒っぽい色のついたブラックタイプの弦もあります。通常の弦に比べて太く強い音が出せるのが特徴です。
ガット弦のデメリットを抑えた「ナイルガット弦」
かつてクラシックギターの弦などに使われていた、羊など動物の腸から作られたガット弦のようなサウンドが出せるのがナイルガット弦です。温度変化に弱い、音が不安定というガット弦のデメリットを克服しつつ、ガット弦のようなサウンドを実現させています。
ナイルガットは明瞭ですが昔のガットに近い素朴な味わいもあり、強く歯切れのいいサウンドが特徴です。
HIGH-GかLOW-Gかで選ぶ
ウクレレ弦にはHIGH-GとLOW-Gがあります。演奏する曲や張り方などで選びましょう。
ウクレレのサウンドが映える「HIGH-G」
ウクレレの4弦は一般的に高いG(ソの音)であるHIGH-Gになっています。HIGH-Gによってウクレレのポロンポロンという高い音が楽しめます。ストローク弾きにも向いています。
工場出荷時の弦は、HIGH-Gになっていることがほとんどです。そのため弦を張り替えるときでもHIGH-Gならこまかい調節をせずそのまま張り替えできます。
音域を広げられる「LOW-G」
ウクレレの弦には一般的なHIGH-Gのほかに、LOW-Gという種類の弦もあります。4弦のGの音をHIGH-Gより1オクターブ下げてチューニングできるようになっているのがLOW-G弦です。
曲によってLOW-Gが指定されていることがありますが、そうでない曲でも使えます。ベース音を強調したい、ハーモニーに厚みを出したい、という人はLOW-Gを使ってみてください。また、ソロを弾く人や、ふだんはギターを弾いている人は、LOW-Gのほうがしっくり来るかもしれません。
ウクレレの音の強さが決まる!
弾きやすさと音量で弦の太さを選ぶ
ウクレレに張られる4本の弦のセットは、太さ(ゲージ)によって種類分けされていますが、弦のセットの太さによって大きく変わるのは、弾きやすさと音量です。
細い弦は指が痛くなりにくいため押さえやすく、初心者向きといえるかもしれません。高音域がきれいに出るのも特徴です。
太い弦は音量が大きく、強い音を出せますが、押さえにくいという人もいるでしょう。細い弦から始めて、物足りなかったり、より強い音が欲しくなったりしたら、徐々に弦を太いものに交換する、という方法もよいと思います。
ウクレレ弦のメーカーの特徴で選ぶ
ウクレレ弦を製造するメーカーは幅広くあり、それぞれで特徴が異なります。メーカーごとの特徴を知っておくと、よりぴったりのウクレレ弦が見つかります。
ウクレレメーカーとしても著名なMARTIN(マーチン)
MARTIN(マーチン)はウクレレをはじめとした弦楽器のメーカーとしても世界的に規模が大きいメーカーです。
チューニングしやすい安定性の高さと、ウクレレのあたたかみのあるサウンドが楽しめる弦がそろっています。ソプラノ/テナー用はフロロカーボン製、バリトンのウクレレ弦は、フロロカーボンにアルミの巻線、ナイロンの芯線に銀メッキ銅の巻線で製作されています。
フロロカーボン製が多い日本メーカーORCAS(オルカス)
ORCAS(オルカス)はウクレレ関連商品の企画や開発を手掛ける、株式会社日本娯楽のブランドです。手にしやすい価格に、使い勝手のよさ、品質などを重視したウクレレ弦をリリースしています。
日本国内はもちろん、海外にもユーザーの多いブランドです。フロロカーボン弦のブラックタイプを中心としたウクレレ弦がそろっています。
抜けのよいサウンドが楽しめるWorth(ワース)
Worth(ワース)は、ウクレレの専門メーカーです。フロロカーボンを使用したウクレレ弦のパイオニアで、クリアタイプ、ブラックタイプに分けてリリースしています。
弦が温度や湿度変化に強く、伸びにくいため抜けのよいサウンドが実現できます。ストローク弾きからソロ演奏まで、いろいろなシーンをこなせる弦がそろっています。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)