フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、夢かなえようと奮闘する母娘を8年にわたって追った『母と娘の上京それから物語 ~夢のステージ ある親子の8年~』を、29日に放送する。

  • 『ザ・ノンフィクション 母と娘の上京それから物語 ~夢のステージ ある親子の8年~』より=フジテレビ提供

今回の主人公は、2011年に舞台女優を目指し、高校卒業後に長野から上京した渡邊美代子さん(当時18歳)と、その娘を見送った母・美奈世さん(当時48歳)。この母娘の間には、深い心の溝があった。

過去の事業の失敗から、日々、借金返済に追われる暮らしを余儀なくされていた渡邊家。そのため、母・美奈世さんは、娘が中学校で遭っていたイジメから目を背けてしまったのだ。美代子さんはそんな母への不信感が拭えず、18歳で故郷を飛び出してしまった。

もう一度だけ母を信じてもらいたい…そんな償いの思いから、母は東京で女優の夢を追う娘のために、自ら“営業”をして仕事を取ってくる。しかし、その行動はどんどん空回り。母に怒りをぶつける娘、同じ夢を追っているはずなのに、すれ違い続ける2人の想い。それでも、金銭的援助などで過剰なほど娘の夢を応援し続ける、母・美奈世さんの行動の裏側には、彼女の胸に秘めた青春時代の想いがあった。

そして、上京から5年が経ち、母と娘の夢は、新たな方向へと展開していく。美代子さんは、結婚と出産を経て、故郷・長野へと戻る選択を決める。ところが、夢をあきらめかけた母娘にある日、意外なオファーが舞い込む。

そのオファーに、娘以上に喜ぶ母・美奈世さんは、まるで自分の青春時代を取り返そうとするかのように奔走。しかし、再び訪れる思わぬ事態。それでも夢をあきらめない美奈世さんに、東京で“あるサプライズ”が待ち受けていた…。

「東京で夢をかなえたい」「スポットライトを浴びてステージに立ちたい」…共にひとつの夢を追い続けた、ある母と娘の8年間の記録。ナレーションは、女優の室井滋が担当する。

(C)フジテレビ