俳優の斎藤工が26日、都内で行われたドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理2019』(日本テレビ系 29日22:30~、放送後Huluでオリジナルストーリー配信)のファン感謝イベントに登場し、相棒役・窪田正孝の成長を語った。
斎藤演じる犯罪学者・火村英生と、窪田演じる推理作家・有栖川アリスのコンビが、数々の事件に挑むミステリードラマの同作。連続ドラマとして2016年1月期に放送されてから、約3年半ぶりの復活を果たす。
この日登壇したのは、斎藤と脚本担当のマギーで、斎藤は開口一番「すいません、窪田さんいなくてね。申し訳ないです」と、水川あさみとの結婚で注目を集める窪田の不在を謝罪。今作の撮影現場で、斎藤は、窪田、山本美月、夏木マリら22人の共演者のモノクロ写真を撮影し、番組公式のインスタグラムで公開してきたが、今回のイベント会場でその全写真をあらためて見ることになった。
斎藤は、窪田の撮影について「パッとこの顔になってくれて、ちょっとゾクッとしました」と衝撃を受けたそう。本編の撮影について、マギーが「3年前のかわいさから、明らかにすごみが出たよね」と言うと、斎藤も「分厚くなった感じですね」と同意し、「物語の肝となるシーンを作る上で、すごく作品として正しい方向に導いてくれたのは、窪田正孝です。それくらいとっても大事な意見を言ってくれました」と感謝した。
その背景について、斎藤は「俳優さんって、台本を頂いてまずはその通りに現場に臨むということがあると思うんですけど、主演作が増えてきたりして、全体をめちゃくちゃ見ていて、自分がどうかというより、『ここはこうなんじゃないか』という視点がすごく多角的になって、何度も救われました」と分析。
さらに、「今回はアドリブとか、めちゃめちゃ自由にやっていて、アリスとして羽根が生えてましたね」と表現し、「参っちゃいますよ。(役者としての)スペックに」と絶賛した。
そんな窪田から手紙が届いており、マギーが代読。「工さん、マギーさん、イベントにお越しの皆さま、本日は参加できなくて本当に本当にごめんなさい。今回、たくさんの火村ファンの皆さんの熱意のおかげで、“火アリコンビ”を再結成することができました。本当にありがとうございます。クランクイン前は正直、久々にアリスになれるか不安要素もあったのですが、工さんとセリフを交わすと、ちょっと怖くなるくらい自然と感覚が戻ってきました。今回、無事完走できたのも、いつも温かい目で見守ってくれる兄ちゃん的存在の工さんがいてくれたからこそです。工さんには現場でいろんな相談に乗ってもらいました。作品についてはもちろん、物事の捉え方とか、監督ってどうやってなったかとか、あと、マギーさんの悪口とか。合間に工さんにカメラで写真を撮ってもらったりもしました。マギーさんが用意してくださる脚本の世界で、工さんと一緒に自由に謎解きをする、それが『火村英生』だと思っています。でもマギーさん、さすがに今回は火村に長ゼリフしゃべらせすぎちゃいますか? 2019年版にアップデートされ、さらにレベルアップした『火村英生』最後まで楽しんでいただけたらうれしいです。窪田正孝」と読み上げられると、斎藤は「ありがとうございます。そしておめでとうございます」と感謝と祝福を述べた。