宮里藍インビテーショナル実行委員会は9月22日・23日、「宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY」を宮城県の松島チサンカントリークラブ 仙台コースで開催。女子中学生・高校生33人が参加した。
同イベントは、プロゴルファーの宮里藍さんが、今後のジュニア育成を目的に開催するトーナメント。2日間で36ホールの大会が行われ、高校生の鶴瀬華月さんがトータル4アンダーで優勝した。
同イベントでは、試合のほかに宮里さんが実践するメンタルトレーニング法「Vision54」の講習会も行われた。Vision54は、「18ホールすべてでバーディを奪えば、スコア54も夢ではない」が名前の由来となっているトレーニング。ゴルフの技術面だけでなく、コースでどのような状況になっても対応できるよう、バランスのとれた考え方を習得できるという。
講習会には、宮里さんとVision54を主宰するピア・ニールソン氏とリン・マリオット氏が登場。「Evaluation(評価)」をテーマに、自身のプレーを振り返り、翌日以降のプレーにつなげるテクニックについてレクチャーした。
Vision54では、プレーごとに「シンクボックス」「ディシジョンライン」「プレーボックス」に分けて考える。シンクボックスでは、どのクラブで、どのようなショットを打つかを決断し、プレーボックスでは"今やるべきこと"だけを意識してプレーする。ディシジョンラインは2つのボックスの境界線だという。考える時間を分断することにより、プレーに集中できる思考法について、中学生・高校生の参加者たちは熱心に耳を傾けていた。
宮里さんは、現役を引退後に最初に取り組みたかったのはジュニア大会の開催であったという。「中学生、高校生というのはとても伸びる時期。ゴルフの捉え方や、具体的な自分へのアプローチの仕方、Vidion54を通してなにか感じてくれたらいいなという思いがあった」と話した。
また、試合会場である松島チサンカントリークラブ仙台コースには、トーナメントをサポートする久光製薬などの協賛ブースも設置されていた。