NTTコミュニケーションズは25日、JR東日本の協力の下、「モバイルSuica」を活用することで交通費の精算を簡素化し、社内の業務プロセスを劇的に効率化するサービス「Smart Go」を同日から提供開始すると発表した。

  • 「Smart Go」の導入前と導入後

業務で発生する交通費は、従業員が立て替え、後から精算手続きを行う方法が一般的。この場合、料金が少額であっても、従業員による申請、その上長によるチェックと承認、経理担当による従業員個人口座への振込み手続きなど多大なコストが発生している。そこで、NTTコミュニケーションズとJR東日本はデジタルトランスフォーメーション(DX)により、立替え払いとそれに伴う精算申請を簡素化し、企業内の業務プロセスを変革する。

提供が開始される「Smart Go」は、「モバイルSuica」サービスとの自動連携により、精算業務の大幅な簡素化を実現する。とくに「モバイルSuica」へのチャージを法人用クレジットカードで行う場合には、立替え払いの精算も不要となり、従業員の交通費精算業務をゼロにすることが可能となる。

サービスを導入する企業は、「モバイルSuica」の利用にともなう交通費精算について、従業員から同意を取得した上で、利用データを安全かつ確実に同サービスのシステムに反映させられる。NTTコミュニケーションズがアカウントアグリゲーションサービス「Agurippa」で培った技術を活用し、JR東日本がサービス専用に提供する「モバイルSuica」でデータ取得用のサーバーから自動で利用データを取得するため、申請漏れや記入ミスも発生しないという。