アップルは9月25日に「iPadOS」をリリースした。iOSをベースにiPad向けの新しいホーム画面を採用しており、iPad上で複数のアプリを使った作業を行うマルチタスク機能を強化。ファイルをドラッグ&ドロップでき、Apple Pencilの反応も高速化するなど、使い勝手の向上を図った。
iPadが登場してから最大のOSアップデートとなる「iPadOS」は、iPadの大画面を活かした新しいホーム画面を採用したほか、複数のアプリを操作する新しい方法を追加するなど、クリエイターツールとしての機能を大幅に強化している。対応デバイスは以下の通り。
- iPad Pro(9.7インチ / 10.5インチ / 11インチ / 12.9インチ)
- iPad(第5 / 6 / 7世代)
- iPad mini 4 / iPad mini(第5世代)
- iPad Air 2 / iPad Air(第3世代)
既報の通り、既存のSlide OverとSplit Viewを強化し、複数のスペースで同じアプリの画面を開いて作業したり、Dockにあるアイコンをタップして、そのアプリを開いているすべてのスペースを見渡すExposéに対応。
ホーム画面にはウィジェットを固定でき、よく使う「今日」表示のウィジェットの情報を一目でチェックできる。iOS 13.1に装備されたダークモードは、iPadOSでも利用できる。
写真アプリには、新しい写真・動画編集ツールを搭載。また、日、月、年ごとに切り替えて端末内の写真を見られる新しい表示にも対応する。
Apple Pencilの反応が高速化され、レイテンシは9ミリ秒まで抑えられた。イラスト描画時のツールパレットのサイズ・配置変更機能も強化した。また、Safariブラウザで見ているWebサイトなど、画面全体を一枚のスクリーンショットに収めて、書き込んで共有もできる。
セキュリティ関連では、既存のApple IDを使ってアプリやウェブサイトにすばやく簡単にサインインできる「Appleでサインイン」が使えるようになる。
iPadOSに対応したiPadを、macOS Catalina(10月リリース予定)を搭載したMacのサブ画面として使える「Sidecar」も実装している。