お笑いコンビ・カラテカの矢部太郎が、テレビ朝日系クイズ特番『祝50周年 ザ・タイムショック 令和最初の最強クイズ王決定戦』(9月25日19:00~21:48)に出演する。矢部は、かつて番組の企画で4カ国語をマスターしたり、気象予報士の資格を取得したりと多彩な一面を持つ。
また、今年7月には漫画『大家さんと僕』の続編となる『大家さんと僕 これから』を出版した。漫画に登場する大家さんの死などを経験した、矢部自身の“これから”の活動についても聞いた。
■僕的には完全燃焼です
――今日の収録を振り返っていかがでしたか。
ずっと盛り上がっていて、めちゃくちゃ面白かったです。やっぱりすごいクイズ番組だな、さすが長く続いている番組だなと感じました。
――矢部さんご自身のクイズの出来はいかがでしたか。
結果は言えませんが、僕的には完全燃焼です。あるイケメンの方とも戦っています。ぜひその方と僕との"イケメン対決"も見てほしいですね(笑)。
――ただ、矢部さんは「戦うことはあまり好きではない」とも別のインタビューで話されていました。『タイムショック』は勝ち負けがある戦いですが、それについてはいかがですか。
そうなんですよ。だからやっぱりすごい緊張しちゃって、勝負を終えてほっとする自分もいましたね。『タイムショック』は極限まで緊張が高まるといいますか、対戦形式なので、こういう言い方はあれかもしれないですけど、僕はめちゃくちゃ向いてないんじゃないかなと思いますね(笑)。でもその分、やっぱり収録は盛り上がりますね。
――勉強をするのは元々得意でしたか。
みんなは努力で大変だと思うのかもしれないですけど、僕は集中してコツコツ1人でやるというのは好きですね。逆にみんなでワイワイやる方が、僕にとっては努力です。ただ、テレビに出ている方の多くは、ワイワイするのが好きだと思いますが(笑)。
――そんな矢部さんが芸能界で長く活動できている理由は何でしょうか。
やっぱり1人じゃないからだと思います。今回の『タイムショック』で僕が緊張しちゃっても、秀さん(中山秀征)が面白くツッコんでくださります。1人ではできないですけど、チームプレイというか、みんなで番組を盛り上げていければと勝手に思っています(笑)。僕の周りの方々は「そんなことさせるなよ」と思っているかもしれないですけど(笑)。
■現在でも生きている「4カ国語&気象予報士」
――かつて矢部さんは、『電波少年』の企画で4か国語(スワヒリ語、モンゴル語、韓国語、コイサンマン語)をマスターしましたね。
番組の企画だったんですが、勉強させられている感覚ではなくて、勉強したい、あの人とどんどん話したいとかいうモチベーションでやってました。モンゴル人の家族と一緒に住んだんですが、この人たちともっと仲良くなりたいなと思ってやってましたね。
――今でも4カ国語は覚えているんですか。
いや~、なかなかコイサンマン語を話す方と会う機会もないので(笑)。でも六本木で、呼び込みしている方に対して、スワヒリ語が通じたときはめちゃくちゃうれしいです。
――当時の勉強が生きることがあるんですね。
そうですね。でもクイズ番組では出題されないですけどね(笑)。「スワヒリ語でこれは何と言うか」という問題が出たら、僕だけ正解できるとは思います。
――矢部さんは気象予報士の資格も持っているそうですね。どういう経緯で取られたんですか。
たまたまロケで気象予報士の問題をやったら、もともと興味があったこともあり、結構解けたんです。そしたら、気象予報士の森田(正光)さんに「本気で勉強したらいけるよ」と言われたことがきっかけで、資格勉強をして合格しました。合格できたのは、『電波少年』で「勉強したらなんとかいけた」という成功体験があったことが大きいかもしれないです。
――気象予報士としてのお仕事はされているんですか。
ちょこちょこはありますが、そんなにはないですね。やっぱり僕のしゃべりに説得力がないからなんじゃないですかね(笑)。生放送は緊張しちゃうし。でも意外と役立っていますよ。ツイッターで、僕が資格を持っていることを知っている方が「今週の週末の天気はどうなりますか」と質問してきたりもします。僕に聞く前に検索した方が早いんじゃないかとも思うんですが(笑)、なるべく詳しく答えてあげようと思いますね。
■中川家から怒られる「こんな泣かせるなよ」
――7月には『大家さんと僕』の続編となる『大家さんと僕 これから』を発売されました。反響はいかがですか。
大家さんとお別れしたということがあって、自分でも描けるかどうか分からなかったし、描いていいのかなとも思いました。でも結果的には、すごく多くの方に読んでいただき、うれしいです。
――周囲の芸人さんの反応はいかがでしたか。
この間、中川家さんに劇場の出番の合間にお渡ししました。そうしたら、目を真っ赤にして僕のところに来て、「これから出番なのに、こんな泣かせるなよ。なにしてくれてんねん」ってめっちゃ怒られて、ちょっと渡すタイミングを間違えたなと思いましたね(笑)。
――大家さんとの別れなど、矢部さんご自身も新しいスタートをこれから歩まれると思います。今後、こんな活動をしていきたいという展望はありますか。
僕は自分から何かするということはなくて、誰かからアドバイスをもらって行動することが多いんです。それで言うと、(『大家さんと僕』で受賞した)手塚治虫文化賞の贈呈式後のパーティで、『こち亀』の秋本治先生から「矢部君はもっと漫画描いた方がいいよ。こっちを本職にしなよ」とか「次は海外に行って、海外のことを描いたらいいよ」などとおっしゃっていただきました。その言葉が頭のどこかに残っていて、どこか海外に行って描いてみたいなと思っています。
■矢部太郎
1977年生まれ。1997年にお笑いコンビ・カラテカを結成。『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)でスワヒリ語、モンゴル語、韓国語、コイサンマン語の4か国語をマスターしたほか、2007年には気象予報士の資格を取得。2017年に出版した漫画『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。2019年7月には続編となる漫画『大家さんと僕 これから』を出版。
『祝50周年 ザ・タイムショック 令和最初の最強クイズ王決定戦』(テレビ朝日系 9月25日19:00~21:48)
令和最初のクイズ王の座に輝くのは…!? 1回戦から宮崎美子VS三浦奈保子の優勝候補対決で大波乱の幕開け。そして、史上初の3連覇をもくろむカズレーザーの運命は…。
MC:中山秀征、大下容子(テレビ朝日アナウンサー)
解答者(五十音順):阿部亮平(Snow Man/ジャニーズJr.)、岩永徹也、えなりかずき、春日俊彰(オードリー)、カズレーザー(メイプル超合金)、久保裕丈、小林裕丈、辰巳琢郎、千種ゆり子、トラウデン直美、中村太地、萩谷順、弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)、松嶋桃、三浦奈保子、宮崎美子、宮戸洋行(GAG)、本村健太郎、やくみつる、矢部太郎(カラテカ)、山本舞衣子、ゆきりぬ