AMDのデスクトップPC向けCPU「Ryzen 9 3950X」の発売が、今年の11月に延期されることがわかった。第3世代Ryzenの最上位モデルとして注目されていた製品だ。当初は9月中の発売を予定していた。
AMDによれば、延期の理由は「強い需要に対応するため」。新たな「Zen 2」アーキテクチャの採用による高いパフォーマンスから、第3世代Ryzenは発売以来、市場で高い人気を獲得している。現行最上位のRyzen 9 3900Xは直近でも品薄が続いている状態だ。需給ひっ迫による供給不足をこれ以上悪化させたくないという判断と見られる。
Ryzen 9 3950Xは、デスクトップPC向けではAMD初の16コアCPUで、Ryzen 9 3900Xの12コアを超える高パフォーマンスが期待できる。
AMDのさらなる多コアCPUでは、24コア以上で、ワークステーション向けの第3世代「Ryzen Threadripper 3000」シリーズが予定されているが、こちらもRyzen 9 3950Xとあわせて、今年11月に発売が予定されている。