オーディオテクニカは、天然木材をハウジングに採用したヘッドホン3製品を10月11日から順次発売する。黒檀を使った“伝説のウッドモデル”「ATH-AWKT」と、ハイエンドスピーカーなどに使われるアサダ桜製の「ATH-AWAS」、ギターなどの弦楽器で使われるフレイムメイプルを採用した「ATH-WP900」をラインナップ。価格はすべてオープン。店頭価格(税別)と発売日は、ATH-AWKTが20万円前後、ATH-AWASが15万円前後で共に11月15日発売。ATH-WP900が8万円前後で10月11日発売予定。

  • ATH-AWKT

    ATH-AWKT

  • ATH-AWAS

    ATH-AWAS

  • ATH-WP900

    ATH-WP900

また、ヘッドホンを美しく飾れるという、アルマイト仕上げのアルミニウム製スタンド「AT-HPS700」を、10月11日に発売する。価格はオープンで、店頭価格は7,000円前後を見込む。ヘッドホンケーブルをまとめられるケーブルラップが付属する。

  • AT-HPS700

    AT-HPS700

黒檀の「ATH-AWKT」、アサダ桜の「ATH-AWAS」

ATH-AWKTは、主に管楽器やピアノなどに用いられる黒檀をハウジング素材に採用した「伝統のウッドモデル」。黒檀は貴重な木材で、樹齢200年を超えると比重が高くなるとともに、黒と茶色の杢目(もくめ)が織りなす美しい縞模様が形成される。密度の高い硬質さと、不要な振動を抑え純粋な音を再現できる特性があるという。

  • ATH-AWKT

    ATH-AWKT

53mm径の大口径ドライバーには、高磁束密度のドイツ製パーメンモジュール磁気回路と、専用設計の高純度6N-OFC(無酸素銅)ボビン巻きボイスコイルを採用し、「力強く鮮明な描写力で広大な音場」を実現し、「全ての周波数帯で理想的な信号伝送により音の輪郭を細やかに再現する」としている。イヤーパッドとヘッドバンドにはシープスキンを用いており、しなやかで肌触りがよく、贅沢なリスニング体験を演出する。

再生周波数帯域は5Hz~45kHz。出力音圧レベルは102dB/mW、最大入力は2,000mW。インピーダンスは48Ω。ケーブルを除く重さは約405g。

ATH-AWASは、ハイエンドのオーディオスピーカーなどに使用されているアサダ桜をハウジングに使用。アサダ桜は樹齢100年を超える伝統的な日本の木材で、優れた音響特性と耐久性を備え、赤色の上品な色合いと落ち着いた印象の杢目の美しさも特徴のひとつ。

  • ATH-AWAS

    ATH-AWAS

53mm径の大口径ドライバーには強磁力マグネットを採用し、一体型純鉄ヨークにより過度特性を向上。振動板に施したDLCコーティングで高域特性を向上させ、高純度6N-OFCボビン巻きボイスコイルも採用。「全ての周波数帯域で理想的な信号伝送を行い、繊細な表現まで描き出す」という。イヤーパッドとヘッドバンドは人工皮革で、密着性と密閉性を高めた。

再生周波数帯域は5Hz~42kHz。出力音圧レベルは99dB/mW、最大入力は2,000mW。インピーダンスは40Ω。ケーブルを除く重さは約395g。

どちらもヘッドバンドは高剛性マグネシウムアームを使用。ハウジングは研磨、塗装と乾燥の工程を繰り返し、手作業で一つ一つ制作した後、オーディオテクニカの国内工場にて職人が手作業で組み立て、厳しい検査・品質基準をクリアして生産している。また、オーディオテクニカの密閉型ヘッドホンで採用している独自の二重構造「D.A.D.S.(Double Air Damping System)」を、両機種でも採用。伸びやかな低音を再現するため、音響室内に大きさの異なる2つの空間を設け、空気のバネを有効活用する。

ステレオ標準プラグを備えた3mのオーディオケーブルと、XLR端子の3mバランスケーブルが付属。ケーブルは独自のA2DCコネクターで着脱可能で、再生環境に応じて付け替えられる。

  • ATH-AWKT / ATH-AWAS

    ATH-AWKTとATH-AWASに共通する特徴

  • ATH-AWKT / ATH-AWAS

    ハウジングにはD.A.D.S.を採用

フレイムメイプルの「ATH-WP900」

ATH-WP900は、ポータブル用途を想定した木製ヘッドホン。ギターやヴァイオリンなどの弦楽器に使用される剛性と密度の高いメイプル材のなかでも、炎のゆらぎのような美しい杢目を持つ「フレイムメイプル」をハウジング部に使っている。ハウジングの加工から塗装までの工程はギターメーカーのフジゲンが担当。その後、オーテクの国内工場で職人による組み立てと厳しい検査をクリアして生産している。

  • ATH-WP900

    ATH-WP900

53mm径の大口径ドライバーを搭載。クリアな中低域を実現する、角度を付けた新形状のバッフルも採用しており、バッフル内のドライバーの前室と後室の通気を最適化し、歪みのないクリアな中低域再生を追求。これによりイヤーパッドが自然に傾き、耳の周りを均一に包み込んで密閉性と装着性が高まるという。

再生周波数帯域は5Hz~50kHz。出力音圧レベルは100dB/mW、最大入力は1,000mW。インピーダンスは38Ω。1.2mのステレオミニケーブルと、4.4mm 5極プラグを備えたバランスケーブルが付属。ケーブルは独自のA2DCコネクターで着脱できる。ケーブルを除く重さは約243g。収納ポーチが付属する。

  • ATH-WP900

    付属のポーチ