米Googleは9月23日 (現地時間)、Android用の定額制アプリ/ゲームサービス「Play Pass」を発表した。月額4.99ドルで350以上のゲーム/アプリを、広告フリー、アプリ内購入なしで自由に使える。今週に米国でサービスを開始し、他の国に順次拡大していく計画だ。
アプリストアによるモバイル向けのサブスクリプション型使い放題サービスというと、19日にAppleが開始した「Apple Arcade」が話題になったばかり。Apple Arcadeがゲームのみのサービスであるのに対して、Play Passはゲーム以外のアプリも対象としており、「AccuWeather」や「Tunable」、「Pic Stitch」といったアプリを含む (アプリは約1/3)。
もう1つの特徴が、Play Passで提供するゲーム/アプリは独占ではなく、開発者が平行して有料 (買い切り)販売や無料 (広告付き)、アプリ内購入といった方法でも提供できること。サービス発表時点で独占タイトルはない。例えば、すでにインストールしていたゲームがPlay Passに含まれていても、アプリ内購入コンテンツを購入していなかったら、Play Passを契約するとそれらを利用できるようになる。
Google Playでアプリまたはゲームを提供している開発者は、わずかな作業でPlay Passに対応させられる。Play Pass用のアプリ/ゲームを用意する必要はない。独占タイトルの制限がないPlay Passには、「Monument Valley 2」や「Lumino City」、「LIMBO」といった人気ゲームが含まれる。そうしたゲーム/アプリをこれまで使ったことがなかったAndroidユーザーにとって、350以上のゲーム/アプリを自由に使える同サービスは月額4.99ドルで様々なゲーム/アプリを体験・発見できる場になる。一方で、見方を変えると、Play Passでしか遊べない独占タイトルがないのは、ゲーム/アプリをよく使うユーザーに対するアピールが弱い。
サービス利用の要件は、Android (バージョン4.4以上)とGoogle Play Store (16.6.25以上)。サービスを利用できるようになると、Play Storeアプリのメニューに「Play Pass」が追加される。10日間の試用が可能なほか、米国ではサービス開始の特別価格として最初の12カ月を月額1.99ドルで提供する。