パーソルプロセス&テクノロジー ワークスイッチコンサルティングはこのほど、「通勤とテレワークに関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は6月28日~7月1日、1都3県で通勤に電車を利用するビジネスパーソンを対象にインターネットで実施したもの。

  • 普段の通勤についてどの程度満足していますか

    普段の通勤についてどの程度満足していますか

普段の通勤についてどの程度満足しているか尋ねたところ、39.8%が「まったく満足していない」「あまり満足しいない」、37.3%が「非常に満足」「やや満足」と答えた。通勤時間別に見ると、通勤時間が「60分以上」の層では「不満足」と答えている人が65.8%と、とても高いことがわかった。

現在の通勤時間を短縮するために有効だと思う方法を聞くと、最も多い回答は「職場近くへの引越し」で、2位は「時差出勤」、3位は「テレワーク」だった。

勤務する会社にテレワーク制度が導入されているか尋ねたところ、54.0%が「導入も検討もされていない」と答えた。「制度として導入運用されている」「部分的容認・導入されている」は36.2%となっている。従業員数300名以上の大企業においてもテレワークの導入率は37.9%と低かった。

  • 勤務する会社にテレワーク制度が導入されていますか

    勤務する会社にテレワーク制度が導入されていますか

テレワーク導入企業に勤務する人に普段、週に何日「テレワーク」を実施しているか聞くと、週に「0日」が72.4%で最も多い。週に「1日」は16.6%と低く、週「2日」~「7日」は10.3%で、テレワークが習慣的に活用されていないことがわかった。

  • テレワーク導入企業に勤務する人に、普段、週に何日「テレワーク」を実施していますか

    テレワーク導入企業に勤務する人に、普段、週に何日「テレワーク」を実施していますか

テレワークという働き方を選択するうえで期待できる効果を尋ねると、「移動のムダが削減できる」「プライベートの時間が増える」と答える人が多かった。

テレワークという働き方をするうえで、会社に整えてほしいことを聞くと、1位は「利用しやすい雰囲気」、2位は「利用するためのIT環境の整備」だった。制度だけでなく実施しやすい雰囲気や環境の整備が求められていることがわかった。