パナソニックは9月20日、10月下旬に発売予定のコードレススティッククリーナー「パワーコードレス MC-SB30J」(以下、MC-SB30J)のプレス向け体験会を開催しました。MC-SB30Jは同社のスティッククリーナーのなかでも、軽量コンパクトで扱いやすいのがポイント。価格はオープンで推定市場価格は45,000円前後(税別)です。
重さ2kg以下でもパワフルな軽量タイプ
MC-SB30Jの特徴は、スティック時の重さが1.6kgと軽いこと。8月25日に発売されたパワータイプのコードレススティッククリーナー「MC-SBU830J」は、スティック時に2.4kgあることを考えると、かなりの軽さです。
最近のコードレススティッククリーナーは自走式ヘッドなどを採用し、本体が多少重くても、床掃除で手元に負担を感じにくいように工夫されています。ただ、実際に家を掃除してみると、階段や段差、掃除機の移動や収納など、「掃除機を持ち上げる」動作は意外と多いもの。こうしたときに、軽量タイプのコードレススティッククリーナーの扱いやすさを実感します。
また、本体のハンドルをラウンド型にすることで、掃除機を引く動作をしたときに肘が曲がりにくく、使用時の負担を感じにくくする工夫もされています。
手軽なだけじゃない掃除性能にも魅力あり
本体を軽量コンパクトにするには、バッテリーやモーターを小さくする必要があるため、パワーや運転時間とは基本的にトレードオフです。その点でMC-SB30Jは、軽量・パワフル・スタミナのバランスが良い点も特徴です。
気になる吸引力は、吸引仕事率が100W(「HIGH」運転時)。体験会では、MC-SB30Jの吸引力でおもりを持ち上げる実験も行われましたが、軽量タイプのコードレスながら3kgのおもりを軽々と持ち上げるパワーがありました。
掃除機の「ゴミを掃除する力」は吸引力だけではなく、ブラシ性能やヘッドのデザインなどが複合的に関わってきます。MC-SB30Jはブラシ毛をV字型にすることで、ゴミを中央に集めて強力に吸引。また、白色の硬い毛と緑の柔らかい毛という2タイプの毛を交互に植毛することで、カーペットやフローリングなどさまざまな床材のゴミを効率的にキャッチするといいます。
MC-SB30J本体は自立しませんが、本体部にゴム製の「壁ピタゴム」を設けました。簡単に壁に立てかけられて、このゴムが滑り止めになって倒れにくくしています。集じん容積は0.15Lで、溜まったゴミは簡単に捨てられるほか、ダストビンやフィルターは丸ごと水洗いすることも可能です。
コードレスステッククリーナーは2極化の時代
少し前まで「コードレス掃除機はパワー不足が不安」とされてきましたが、最近の製品はパワーもバッテリースタミナも進化し、当たり前のようにメインの掃除機として使われています。
そんな背景もあってか、この数年で目立つのが高機能コードレススティッククリーナーの二極化です。カーペットのゴミもグイグイ掃除する「パワー重視モデル」と、メイン掃除機に必要なパワーを持ちつつ使いやすさや軽さを重視した「軽量重視モデル」、この両タイプをそろえるメーカーが増えてきました。
パナソニックも、パワー重視モデル「パワーコードレス MC-SBU830J」を8月に発売しています。6月にはフィルターレスでメンテナンス性を重視した「パワーコードレス MC-SBU530J」も発売済み。ライフスタイルにあわせて、自分にぴったりのクリーナーを選べる時代になりました。