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【この記事のエキスパート】
作家/アウトドアライター:夏野 栄

作家/アウトドアライター:夏野 栄

作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。

アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。

アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。

『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。


本格的な山登りに欠かせない「登山用GPS」。手元で地図や高度、気圧などを確認することができます。本格的なハンディタイプ、スマートウォッチ・腕時計タイプ、スマホアプリなど種類は豊富。この記事では、登山用GPSの選び方とおすすめ商品を紹介します。人気のガーミンも!

スマホアプリにはない
登山用GPSのメリットとは?

近年では、スマホで無料ダウンロードできる登山アプリのなかでも、登山GPSアプリやコンパスの機能を備えたものが多く販売されています。しかし、スマホアプリの場合は充電が切れる可能性も考慮しなければなりません。

比較的やさしい登山であれば、登山地図などを代表とするエリアマップがあればじゅうぶんだと思います。しかし、はじめて挑戦する山や、雪山といった本格的な登山などでは、遭難といった万が一のことを考えると、登山GPSがあると非常に安心です。

遭難防止!山登りの生命線
登山用GPSの選び方

アウトドアライターの夏野 栄さんに、登山用GPSを選ぶときのポイントを教えてもらいました。これを参考にしつつ、山登りの心強い相棒を見つけましょう!

捕捉している衛星の種類をチェック

登山用GPSは機種に応じて捕捉している衛星が異なります。単一のものから複数捉えるものまで、購入前に必ずチェックしておきましょう。

GPS

GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)という名称は、実は位置情報取得端末の総称ではなく、米国軍事衛星を指す言葉です(※今回は便宜上、以下の項から「位置情報取得端末の総称」として「GPS端末」という単語を使用します)。

グロナス

ロシアが運用している衛星測位システムのことを「GLONASS」といいます。Global Navigation Satellite Systemの略で、GPSと併用することでより精度の高い測定ができます。

みちびき

日本でも「みちびき」という衛星を飛ばしていて、JAXAが2010年に打ち上げています。みちびきに対応した端末も登場しています。

出典:Amazon

そのほか国の位置測位に関する衛星の名称も異なります。中国の衛星は「北斗」、EUの衛星は「Galileo」です。

どの衛星に対応しているのかというポイントは、その商品がどんな言語に対応しているのかを示す指標であることも多いです。また複数の衛星に対応するマルチ端末もあります。まずは対応している衛星を確認しましょう。

なるべく地図が入っているものを選ぼう

シンプルなGPS端末には、地図がないモデルもあります。もちろんGPSとして機能してくれますが、地図なしGPS端末を使うのであれば、基本的な地図とコンパス、高度計によってルートを確保できるスキルがほしいところです。

それぞれで価格差はあるものの、「ラクである」という点も踏まえ、できれば地図ありのGPS端末を選びましょう。

防水防塵・耐久性をチェック!

出典:Amazon

スマホの端末同様、GPS端末も端末によって防水防塵性が大きく異なります。そしてやはりスマホと同様、値段に比例するのがポイント。

とはいえ、「山でGPS端末が壊れた」という事態は、ときに命に関わります。ここは出し惜しみしたくないところなので、可能な限り耐久性の高いGPS端末を選びましょう。

対応している言語は必ずチェック

『GPS端末』には、上記で書いたように、米国のGPSのほか、ロシアや中国、EUの衛星を使った位置情報端末があります。最近では海外からもネット通販で手軽に商品を購入できる傾向があり、商品を選ぶ選択肢も増えてきました。

そのうえで、「安くいいの発見!」と中国から購入した端末を起動してみると、「オール中国語だった……」そんなオチも増えています。英語が問題ない方は英語モデル、やっぱり日本語が親しみやすいという方は端末の言語をよく確認してから選びましょう。

そのほかの機能にも注目

登山用GPSはGPS機能以外にもさまざまな機能がついてますが、電子コンパスと気圧高度計機能があるものもおすすめです。

止まっていても方位を把握できる「電子コンパス」

意外と知られていないのですが、GPSは移動した位置から方位を算出しているため、静止した状態だとコンパスが利きません。しかし、電子コンパスを内蔵している機種であれば、地磁気で常に検出しているため止まっている状態でも方位を正確に把握することができます。

そのほか、登山の山行を記録を残したい方には、GPSロガーを使うことをおすすめします。GPSロガーとは「移動した経路をGPS衛星を利用し、記録する装置」です。登山用のGPSロガーを使うことで、移動した経路を記録することができます。

正確に高度を把握できる「気圧高度計」

気圧の変化で高度を算出する機能です。GPSの高度は水平精度よりも誤差が生じやすいといわれています。しかし、この気圧高度計の機能をもった機種では、高度の誤差を最小限にしてくれます。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)