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【この記事のエキスパート】
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター:神村 さゆり

住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター:神村 さゆり

住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。

住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。

整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。

多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。
子ども3人。A型・獅子座


蛇口に取り付けるだけで浄水ができる「蛇口直結型浄水器」。取り付けもかんたんで小型なものが多いので、手軽に浄水を楽しめます。この記事では、蛇口直結型浄水器の選び方のポイント、ユーザーイチオシの商品、編集部のおすすめ商品をご紹介。一人暮らしに使えるものや取り付けやすい人気のものをピックアップしています。

蛇口直結型浄水器とは?

出典:Amazon

「蛇口直結型」とは、蛇口の先端に取り付ける蛇口一体型浄水器のことです。取り付けがかんたんなので、賃貸マンションの方や一人暮らし、引っ越しが多い方、大がかりな工事は面倒な方におすすめ。また、本体価格帯がリーズナブルな製品が多く、手軽に購入しやすいです。

ただし、フィルター容量が小さいがゆえにカートリッジ交換頻度が高いことがデメリット。交換目安は約2カ月から長くて1年ほどです。また、蛇口の形状によって設置できないものもあるので、事前に確認が必要となります。

蛇口直結型以外の浄水器タイプは?

浄水器のタイプは、蛇口直結型以外に「据え置き型」「ポット型」「ビルトイン型(アンダーシンク型)」があります。

「据え置き型」は、キッチンに置き場所が必要ですがカードリッジが長持ち。「ポット型」は卓上でも使うことができて気軽に取り入れることができます。「ビルトイン型」は、蛇口と浄水器が一体型になっているもので、工事が必要です。

蛇口直結型以外の浄水器も気になる人は、下記の記事もチェックしてみてください。

蛇口直結型浄水器の選び方

出典:Amazon

蛇口に取り付ける浄水器「蛇口直結型浄水器」。メーカーや機能など、購入するうえでさまざまポイントがありますので、蛇口直結型浄水器の選び方を参考にしてみてください。ポイントは下記6点です。

【1】取り付ける蛇口の形状をチェック
【2】除去可能な物質をチェック
【3】フィルターの種類で選ぶ
【4】カートリッジの寿命やランニングコストで選ぶ
【5】液晶付きなら交換時期がひと目で分かる
【6】浄水器協会の会員のメーカーだと安心

商品によって除去できる物質が異なるので、用途に応じて選ぶのが重要です。チェックしてみましょう。

【1】取り付ける蛇口の形状をチェック

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蛇口直結型浄水器は、商品によって取り付けられる蛇口の形状やサイズが異なります。まず取り付ける予定の蛇口に対応しているか、サイズはどうかを確認しましょう。あらかじめ蛇口の先端の大きさを測っておくと商品選びにいかせます。

蛇口がセンサー式やシャワー式の場合、取り付けできない場合があります。また、取り付けの際に別売りで部品を購入する必要があるものもあります。商品の表示や説明書などを確認しておくと、スムーズに取り付けられます。

【2】除去可能な物質をチェック

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浄水器によって使用しているフィルターが異なるため、除去できるものにも違いがあります。一般的には家庭用品品質表示法で定められた除去対象の13物質を除去できるものが多いです。一方、塩素(カルキ)やカビ臭などの不純物以外は取り除けないものもあります。

なかには17~20項目と、13以上の物質が除去できる浄水器もあります。地域によって水道水の味が気になる場合などは、除去項目数が多い浄水器も選択肢になります。

【3】フィルターの種類で選ぶ

蛇口直結型浄水器は、商品によってフィルターの種類が異なります。活性炭、中空糸膜、セラミックそれぞれのフィルターの特徴を知って、商品選びに役立てましょう。

活性炭フィルター

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木炭などの炭素材を加熱処理(活性化)させたものを活性炭と呼びます。一般的に多くの浄水器で用いられているタイプで、活性炭のこまかい穴に不純物などを閉じ込めます。

カルキやカビの臭い、残留塩素や農薬、トリハロメタンなどを除去してくれます。手軽で安価ですが、吸着能力に限りがあるので、こまめなフィルター交換が必要となります。

中空糸膜フィルター

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「中空糸」という、マカロニのように空洞がある糸を束ねた膜を使用し、カビ臭や細菌、残留塩素などを除去します。

活性炭の穴よりも小さい0.1μの穴に不純物を吸着させるので、すぐれたろ過性能を発揮します。ただし、フィルターの目が細かいため、目詰まりを起こしやすいことがデメリットです。

セラミック

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セラミック(陶器)にあいている、微細な穴を使用したフィルターです。中空糸膜と同じくらいの除去能力があります。

耐熱性、耐薬性が高いため熱湯や薬剤などのフィルターとしても使用できるのがメリットです。一方、中空糸膜と異なりフィルターの表面積を大きくできない特徴があります。穴も大きくできないため、目詰まりしやすいのがデメリットです。

【4】カートリッジの寿命やランニングコストで選ぶ

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浄水器に付属しているカートリッジには交換期限が設定されています。期限が過ぎているものをそのまま使用していると、きちんと浄水できない・カートリッジに雑菌が繁殖するなどの原因になります。

カートリッジの交換の目安は、半年~1年ほどと商品によって異なります。浄水器本体の価格だけでなく、カートリッジの寿命を踏まえてランニングコストがどのくらいかかるかもチェックしておきましょう。

【5】液晶付きなら交換時期がひと目で分かる

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浄水器本体に液晶が付いているものもあります。カードリッジの交換時期がひと目で把握できるため、より正確な交換のタイミングが分かります。

浄水の使用量をml単位で液晶表示する商品もあります。お料理などで水を測りたいときにも、計量カップを使わないため便利です。

【6】浄水器協会の会員のメーカーだと安心

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「浄水器適合マーク」も、浄水器選びのポイントのひとつです。浄水器適合マークとは、浄水器協会に加盟しているメーカーの商品で、公的に定められた規格基準と浄水器協会独自の規格基準に適合した商品にのみ付与されるマークです。基準審査は第三者委員会によって行われています。

浄水器協会は、消費者へおいしい水を提供することを目的に50社以上の企業や団体が加盟しています。

人気の浄水器メーカーをチェック!

蛇口直結型浄水器はいろいろなメーカーから発売されています。商品選びに迷ったら、メーカーの特徴から選ぶのもよいでしょう。浄水器協会員である浄水器メーカー3社と商品の特徴を解説します。

三菱ケミカル・クリンスイ

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三菱ケミカルから発売されている「クリンスイ」は、中空糸膜フィルターのカートリッジを採用した浄水器です。JIS規格で定められた13の汚染物質をすべて除去できます。カードリッジにも浄水の出口がついているため、カードリッジ交換ごとに浄水の出口もきれいなものに取り換えられるのが魅力です。衛生的に使いたい人にも向いています。

スタイリッシュなメタリックのデザインも特徴です。

パナソニック

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家電メーカーであるパナソニックでは、さまざまな浄水器が発売されています。パナソニックの浄水器は本体価格やランニングコストの低いものから、機能性に特化したものまであるのが特徴です。除去したい物質の数やコストなど、重視したいポイントで選べます。

浄水器の流水量が高いため、水が出てくるスピードが速いのも特徴です。

東レ トレビーノ

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東レでは、浄水器シリーズとして「トレビーノ」を展開しています。除去できる物質や価格などに応じてさまざまな商品が発売されています。

トレビーノシリーズには、あると便利な機能がそろっているのも魅力です。キャップが外せて洗える衛生的な構造や、節水になるだけでなく水はね防止にも役立つ極細原水シャワー機能などがあります。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)