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【この記事のエキスパート】
イラスト&3Dクラフトレーター/絵本作家/動画クリエイター:トモコ=ガルシア

イラスト&3Dクラフトレーター/絵本作家/動画クリエイター:トモコ=ガルシア

イラスト&3Dクラフトレーター、絵本作家、動画クリエイター。
雑誌、書籍、広告の平面イラストと、粘土やワイヤー、木材、クラフト素材を使った立体イラストの制作と、企業向けの短い動画制作など。著書本に小学校図書館向けの手芸工作、料理や絵本(なめこ、くまモン、オラゴンなどのキャラクターものの絵本や自身のオリジナルで食材を使った写真絵本など)多数。

現在、メキシコのハンドクラフトやカルチャーに魅了されて「死者の日」近くに旅を重ねている。ルチャドール(覆面レスラー)のストーリーとキャラクターグッズを製作中。


デッサンはもちろん、水分を多く含む水彩画まで描けるスケッチブック。本格的な絵を描くのはもちろん、らくがきや絵の練習など幅広く使用されます。本記事では、鉛筆やコピックなど利用する画材に合わせたスケッチブックの選び方とおすすめ商品をご紹介します。

スケッチブックの選び方

スケッチブックにもさまざまな種類があるので、どんなポイントで選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、スケッチブックの選び方をご紹介します。ポイントは下記4点。ポイントを解説していきますので、スケッチブック選びの参考にしてみてくださいね。

【1】目的や画材にあわせた紙質を選ぶ
【2】使う場所に合わせてサイズを選ぶ
【3】製本タイプで選ぶ
【4】人気のメーカーで選ぶ

それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。

【1】目的や画材にあわせた紙質を選ぶ

スケッチブックの紙質は、それぞれの描画材のタッチに大きく影響するので重要です。まずは、こんな絵を描きたいというサンプルをみつけて、どんな画材・紙を使っているかを参考にして選ぶといいでしょう。

以下に、スケッチブックで使用されるおもな用紙をご紹介します。それぞれの特徴をふまえて、使い方に合った用紙を選びましょう。

画用紙|オールマイティーな用途に使える

スケッチブックの定番ともいえる画用紙は、さまざまな画材と相性がよく、オールマイティーに使えるのが魅力です。絵画用としてはもちろん、学校教材や図案作成など、多様な使い方ができます。

メーカーによって、用紙の厚みや質感、色合いに違いがあるので、用途に合わせて選ぶといいでしょう。安価で購入しやすい画用紙は、これから絵画をはじめる方や、描画の技法を練習したい方にぴったりです。

水彩紙|本格的な水彩画に

出典:Amazon

水彩絵の具やカラーインクの場合は、紙の保水性がいいと水彩画の味となるにじみの表現がつくりやすいです。ウォーターフォード紙やワトソン紙などの水彩紙がお手ごろです。

水彩紙は水彩絵の具の発色がよく、にじみやぼかしをきれいに表現できるので、こまかなニュアンスや空気感も描写しやすいでしょう。

紙がよれたり、毛羽立ったりしにくいのも水彩紙の特徴です。また、紙肌の質感によって「細目」「中目」「荒目」に分かれており、それぞれ描き味や仕上がりが異なります。

クロッキー用紙|枚数も多いので練習用にも使える

出典:Amazon

色えんぴつやパステルでは、凹凸のあるマーメイド紙やクロッキー紙など、表面が荒めの紙を使うとザラザラしたマチエール(絵肌感)をつくることが容易になります。

鉛筆との相性がよく、サラサラとスムーズに描けるので、デッサンを練習したり、アイデアを書き留めたり、落書きするのに向いています。ただし薄い紙のため、水彩画やアクリル画、裏写りするペン画には不向きです。

クロッキー用紙の色はホワイトとクリーム色があり、クリーム色の方が構えることなく、より気軽に描きはじめられます。用紙が薄めで枚数が多いので、気兼ねなくたくさん使えます。

ケント紙|滑りもいいのでペン画用にもぴったり

ケント紙は、用紙表面の凹凸が少なく、強度があるのが特徴です。にじみにくく、なめらかにきれいな線が描けるので、ペンを使用しての描画や製図に向いています。インクの発色がいいこと、消しゴムを使用しても毛羽立ちにくいことも魅力です。

イラスト用なら表面ができるだけなめらかなものを、製図用なら厚めで丈夫なものを選ぶといいでしょう。

木炭紙・画仙紙|独自の味が出るのでデッサンや日本画に

木炭紙は、おもに木炭を使って絵を描くための用紙です。ザラザラした凹凸のある紙肌に木炭が入り込むことで、濃淡やぼかしなどの趣きのある表現が生まれます。木炭画だけでなく、鉛筆デッサンに使われることもあります。

一方、画仙紙は、墨、顔彩、筆ペンとの相性がよく、日本画や書道に適しています。墨のにじみによる美しい濃淡は、画仙紙だからこそ味わえるもの。絵手紙用のはがきサイズの画仙紙も販売されています。

【2】使う場所に合わせてサイズを選ぶ

スケッチブックのサイズは、おもに「A判」「B判」「F規格」、あるいは「mm」で表記されます。サイズをしっかりチェックして、自分の使い方に合ったスケッチブックを選びましょう。

本格的に絵を描くときは大きいサイズを

家や絵画教室など、一定の場所でじっくり創作に取り組める場合には、F4/A4よりなるべく大きめなサイズのスケッチブックがおすすめです。大きなサイズはF10(530×455mm)やA2(420×594mm)まであります。大きな画面に大胆に描くほうが迫力のある作品が生みやすく、細部のディテールも描きやすいので、ぜひ挑戦してみてください。

また、大は小を兼ねるので、紙に余白をとって描くのにも使えます。たいていのスケッチブックは、厚紙製の表紙と背表紙ではさんで冊子状に綴(と)じてあり、画板がなくても描けるように配慮されていますが、ブロックタイプの場合は画板とクリップを用意してください。

旅先で使いやすい小さいサイズやポストカードサイズ

出典:Amazon

旅行に行くときにスケッチブックをかかさず持ち歩くという方は、持ち運びに便利なF4/A4より小さめサイズがおすすめです。旅に出ればなにを描こうか考えなくても、目の前のものはなんでも新鮮なモチーフに見えることでしょう。

そのまま絵ハガキとして送れるポストカードサイズのものや、水彩紙やイラスト用マーカーペンに適したケント紙などが充実しています。画材も、コンパクトな水彩絵の具と筆に水を入れられる旅行用のセットや、水筆で芯の顔料を溶かせる水彩色鉛筆などがあります。

【3】製本タイプで選ぶ

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スケッチブックは、リングワイヤーで綴じられている仕様がほとんどですが、糊付けで綴じられている天のり製本タイプは、画用紙を1枚1枚きれいに剥がせるのが特徴です。切り取り目がきれいなので、スキャニングでデータ保管をする際や作品をそのまま飾ることも可能です。

リングタイプでもミシン目がついている商品もあるので、好みに合わせて選ぶといいでしょう。

【4】人気のメーカーで選ぶ

国産の定番メーカー「マルマン」

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すべて国内生産のオリジナル用紙は、筆記用紙から、画用紙、水彩紙、クロッキー紙まで13種類と豊富なラインナップがそろっています。誰もが一度は目にしたことのある、日本を代表するメーカーと言えるでしょう。

画材用品のリーディングカンパニー「ミューズ」

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厚口で発色の良さが特徴の水彩紙「ワトソン」からはじまり、製紙メーカーとして画材用紙を提供しているメーカーです。

本格仕様で人気を集める「ホルベイン」

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美術制作に関わる専門家や本格的な絵画を楽しみたい方から愛されている画材メーカー。水彩紙をはじめ、パステル紙などの上質なスケッチブックが多いです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)