アップルは9月20日、「iOS 13」をiPhone 11シリーズの発売にあわせてリリースした。目に優しい画面表示「ダークモード」が選べるようになったほか、カメラ機能やセキュリティ関連で大幅な機能強化を図っている。iPhone SE以降で利用できる。

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    iOS 13が配信開始

iOS 13はシステム全体が最適化され、パフォーマンスが向上。アプリの起動が最大2倍速くなったほか、iPhone X以降で使えるFace IDのロック解除も高速になった。また、App Storeから利用できるアプリが新しい方法でパッケージ化されることでダウンロードサイズが最大50%縮小。アプリアップデートのサイズも平均最大60%小さくなっている。

新たな表示方法として「ダークモード」が選べるようになった。macOSで採用されているモードだが、iPhoneにも加えられ、画面表示を目に優しく配慮して作られている。コントロールセンターからオンにできる。夜になると自動でダークモードになるようにも設定可能だ。

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    新しい表示方法「ダークモード」

カメラ機能には、ポートレートライティングのコントロールや、ポートレートモードで撮影した写真にモノクロのエフェクトを加える「ハイキー照明(モノ)」を新搭載。

「写真」タブは日、月、年ごとに切り替えて端末内の写真を見られる新しい表示になる。写真の編集機能も一新。ビデオ編集機能では、回転やトリミング、自動補正など、写真編集とほぼ同じ機能が使えるようになった。

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    新しい「写真」タブ

「1から作り直した」という新しいマップ機能を搭載。自宅や職場、学校などにワンタップでアクセスできる「お気に入り」や、訪れたい場所のリストを作って友人と共有する「コレクション」などが加えられている。都市の大通りやビル街などを3D表示して探索できる“Look Around”も備えているが、これは米国の一部の都市で利用可能。

セキュリティ関連では「Appleでサインイン」に対応し、Apple IDで対応アプリやウェブサイトにサインインできるようになる。フォームに記入したり、新たなパスワードの作成を不要とする。ほかにも刷新されたリマインダーアプリや、新しい「CarPlay Dashboad」などを備えている。詳細は「iOS 13で利用できる新機能」のページを参照のこと。

なお、iOS 13は現行の第7世代iPod touchでも、9月25日から利用可能になる。

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    新しいマップの「Look Around」の利用イメージ