フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、半グレ集団の創設メンバーの男性に密着した『半グレをつくった男 ~償いの日々…そして結婚~』を、22日に放送する。
半グレ集団とは、暴力団には所属せず、犯罪を繰り返す集団のこと。警察庁は「治安を脅かす新たな反社会勢力」と位置づけている。今回、番組が密着するのは、“最凶”の半グレ集団と呼ばれ、中国残留日本人の2世・3世を中心に結成された「怒羅権(ドラゴン)」の創設メンバーである汪楠(ワン・ナン)さん。今、東京の下町で静かに暮らしている。
「相手を殴ってどんどん興奮して最後に日本刀で腕切り落として、それでも怒りが収まらずに首を切り落とそうとして、やっぱり切れなかったんだよね。硬くて…」と、19歳で逮捕された時の話を穏やかな顔で話す汪楠さん。47歳になった現在は、受刑者や出所者を支援する活動を行なっている。それは彼の過去の罪への償いでもあるのだ。
非道の限りを尽くした末に逮捕され、13年を刑務所で過ごした汪楠さんを救ったのは、1冊の本をめぐる裁判官の言葉と塀の外から届く手紙。汪楠は過去の罪を悔い、更生を誓った。
出所すると、全国の受刑者に本を送る活動を始め、出所者の“第二の人生”を支援する活動を続けている。しかし、日本国籍を持たない汪楠さんは、就労することが許されず、受刑者支援の活動資金は、常に足りない状況だ。
そんなある日、汪楠さんが面倒をみていた出所者が、活動資金を持ち逃げしてしまう事件が発生。その資金は、汪楠さんの婚約者が工面し、寄付してくれた大切な「50万円」だった。活動資金を失い、窮地に陥った汪楠さんの前に、持ち逃げした男が意外な形で姿を現すのだが…。
(C)フジテレビ