俳優・杉野遥亮主演のMBS・TBS系ドラマ『スカム』(7~8月放送)が、ギャラクシー賞のテレビ部門8月度月間賞を受賞した。

  • 『スカム』主演の杉野遥亮 撮影:蔦野裕

社会から見放された若者たちが振り込め詐欺に手を染めていく姿を描く同ドラマ。同賞では「オレオレ詐欺に身を投じた若者の転落を、疾走感あふれるタッチで描いたアウトロードラマの快作。まじめな子が簡単に闇落ちする現代社会のリアルがあり、彼らも結局だまされているのだという二重構造に分厚い人間ドラマがある。若さゆえのイタさ、突破力、因果応報を杉野遥亮が端正に演じ、大暴れの逮捕シーンが胸に突き刺さる」と講評している。

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。8月度はほかにも、『ETV特集「忘れられた“ひろしま”~8万8千人が演じた“あの日”~」』(NHK Eテレ、8月10日放送)、『NHKスペシャル「全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~」』(NHK総合、8月15日放送)、『NHKスペシャル「昭和天皇は何を語ったのか~初公開・秘録『拝謁記』~」』(同、8月17日放送)が受賞している。