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【この記事のエキスパート】
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター:神村 さゆり
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。
住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。
整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。
多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。
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ケーブルカッターは、電線・銅線を切断するための工具。主に電気工事士が行う電設作業で使用される工具で、細い線から太い線まで幅広く対応しています。この記事では、ケーブルカッターの選び方とおすすめ商品をご紹介。ハンディタイプや電動タイプ・ラチェットタイプなどをピックアップしています。
ケーブルカッターとは
ケーブルカッターは、電線・銅線を切断するための工具のこと。
主に電気工事士が行う電設作業で使用される工具で、細い線から太い線まで幅広く対応しています。配線の切断がスピーディーに行えるため、作業を行う方にとってはなくてはならないアイテムと言えるでしょう。
ニッパー・ワイヤーカッターとの違い
ケーブルを切断する工具で、ニッパーやワイヤーカッターも存在します。
ニッパーは、一般家庭でも馴染みのある工具ですが、主な用途としては細い配線コードの切断です。電線や銅線も切断できなくはないですが、その際、刃が欠けてしまったり、切断面がバラけてしまう恐れがあります。
一方、ワイヤーカッターは、ワイヤーなどの太い“金属線”を切断するための工具。太いケーブルでも軽い力でしっかり切断でき、切断面もきれいに仕上がるのが特徴です。
ケーブルカッターの選び方
それでは、ケーブルカッターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】ケーブルカッターの種類
【2】切断能力
【3】機能
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ケーブルカッターの種類をチェック
ケーブルカッターは、ハンディタイプ・ラチェットタイプ・電動タイプ・油圧式タイプと大きく分けて4つの種類があります。それぞれの特徴を知っておきましょう。
手動タイプ
一般的にケーブルカッターと聞いて、私たちが想像するタイプはハンディタイプです。見た目はペンチに似ており、刃先はケーブルを挟んで切断するようなつくりになっています。メーカーごとに刃の形に工夫が施されているので、比較してみるのもおもしろいかもしれません。
ハンディタイプは片手で扱うことができて、細いケーブルを切るのに向いています。ただし、ケーブルが太くなるにつれて、かける力も強くしなくてはいけないので、力が弱い方は注意が必要です。
ラチェットタイプ
ラチェットタイプのケーブルカッターは、「ラチェット機構」を利用しており、ハンディタイプよりもらくに太いケーブルを切断できます。「ラチェット機構」とは、爪車とも呼ばれているもので、一方向のみに回転する歯車のこと。
この機構が使われている工具は、ケーブルカッターに限らず「ラチェット」の名称が付いています。商品によっては手動でも直径30mmを超えるケーブルが切れることから、とくにプロの方が利用するタイプです。
電動タイプ
電動式のケーブルカッターは、ケーブルカッターのなかでも、もっともパワーがあります。ケーブルを大量に切るときなどに重宝しますが、商品によっては10万円を超えるものも。
プロの方で頻繁にケーブルの切断をおこなうのであれば、ひとつ持っていれば作業もスムーズになるでしょう。なお、切断能力や充電時間などは商品によって異なるため、購入前に確認してくださいね。
油圧式タイプ
油圧式ケーブルカッターとは、パスカルの原理を応用した駆動系のケーブルカッターのことです。小さな力でも、とても大きなパワーを発揮する特徴があり、大きく分けると手動と電動の2種類があります。
太いケーブルや芯線のかたいケーブルなどのかたいケーブルも、油圧式ケーブルカッターがあればかんたんに切断することができるでしょう。
【2】切断能力をチェック
ケーブルカッターを選ぶときは、切断能力もしっかりとチェックしましょう。切断能力は、φ(直径=ミリ)、またはsq(面積=ミリ平方メートル)で表示されています。IV線〇φmmと書かれていれば、「直径〇mmまでのIV線を切断できる」という意味であり、sqの場合は「断面の面積」をあらわしています。
どれくらいの太さのケーブルをカットしたいのかを考えて、切断能力を確認するようにしましょう。
【3】機能をチェック
ケーブルカッターは、感電を防ぐ機能・ストリップ機能・オートリバース機能と商品によってさまざまな機能があります。
感電を防ぐ絶縁タイプ
絶縁タイプのケーブルカッターは、万が一電気が通っている状態のケーブルを切ってしまったときのために、感電しないように作られています。ケーブルの切断は、電気が通っていない状態を確認してから切断するのが通常ですが、もしもの事故を防いでくれるのでとても便利な機能のひとつ。
ハンドルやグリップ部分にビニールやゴム素材が使われており、家庭で使う場合には、絶縁タイプのものを選んでおくといいでしょう。
ケーブルの被覆がかんたんに剥がせるストリップ機能
ストリップ機能とは、先端部の刃に丸い空間があるタイプのことです。空間部分にケーブルを差し込んで切断すれば、ケーブルの被覆のみを切ることができるのでとても便利。
ただケーブルを切断するのではなく、被覆のみを切りたいという方は、ストリップ機能が付いているものを選びましょう。ただし、商品によって空間の大きさが異なるため、小さすぎる空間のものを選ぶとなかの線まで切断してしまいますよ。
繰り返しの切断に便利なオートリバース機能
オートリバース機能は、電動式のケーブルカッターに付いている機能です。従来のケーブルカッターは、一度切断したあとに、手動でカッターをもとの位置に戻さなくてはいけません。
しかし、オートリバース機能があれば、切断したあとに自動でもとの位置にカッターが戻ってくれるので、連続して切断をおこなうときに役立つ便利な機能です。
エキスパートからのアドバイス
目的外の使用は厳禁
【エキスパートのコメント】
ケーブルカッターは銅線などのケーブル・電線類を切るための専用の工具です。ニッパーなどで切断しようと思えばそれも可能ですが、切り口がつぶれている、汚いなどの欠点があります。やはり適材適所はあるんですね。
ケーブルカッターでは太さが範囲内であってもピアノ線やワイヤーロープなどを切断することはできません。無理に使用すると、ワイヤーが切れないばかりか、カッターの刃こぼれやゆがみなどを発生させる原因ともなります。