歌手で俳優のディーン・フジオカが主演するフジテレビ系月9ドラマ『シャーロック』(10月7日スタート、毎週月曜21:00~ ※初回30分拡大)のポスタービジュアルが20日、公開された。
名探偵・シャーロックと医師・ワトソンが難事件を解決していく古典ミステリーの傑作を、ディーンと岩田剛典のコンビで現代の東京を舞台に映像化する同ドラマ。今回公開されたビジュアルでは、犯罪捜査専門コンサルタントの誉獅子雄が、ダークトーンのロングコートにブルーのスカーフというスタイル。なにを考えているのかわからないミステリアスな雰囲気を醸しだしながら、犯罪や事件に対して好奇とも取れる不敵な表情を浮かべる。
精神科医の若宮潤一(岩田)は、獅子雄と対照的なカジュアルで清潔感のある白系のニットにレザージャケットを羽織る。冷静かつスマートな常識人で端から見ると善良に映る若宮だが、本当は虚栄心や煩悩と葛藤するナイーブな性格の一方で、バイクを趣味とする男性的な一面もあり、りりしい表情でなにかを見つめる。
そんな2人に捜査依頼する、佐々木蔵之介演じる江藤礼二警部は、覆面パトカーと思われる車中から東京の街並みに視線を送る。サボり癖があり、獅子雄が解決する事件の数々を自分の手柄として横取りしていくが、どこか憎めない人間味あふれるキャラクターだ。
そんな三者三様の男たちの背景に広がるのは、今作の舞台となる東京の街並み。歴史的建造物や商業ビル、高層タワーなど、東京をシンボリックに表現する建物が混在したこの空間は、オリンピック開催を翌年に控え、かつてない活気に沸く東京をエキゾチックな視点を交えてカラフルに表現している。キャッチコピーは「TOKYOを、解け」。
デザインしたのは、斬新かつポップなデザインを得意とするアートディレクター・吉良進太郎氏。『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』(18年)、『監察医 朝顔』(19年)といったフジテレビのドラマのほか、映画『昼顔』(17年)、『キングダム』(19年)などを手がけている。
吉良氏は、デザインにあたって「東京で謎めく事件の雰囲気をエキゾチックに表現しました」とコメント。また、撮影フォトグラファー・OGATA氏は「初めての撮影でしたが、ディーンさんの目を見てアートが好きな方だと直感しました。日本人ではあるけれど、日本人の俳優とはどこか違うような不思議な感じがして、セッションのように色々なものを引き出せればと思いながら撮影させていただきました」と語った。
フジテレビの太田大プロデューサーは「吉良さんが描く、どこか妖しさを感じさせるファンタジックなカラーリングと、それに立ち向かうような、OGATAさんが撮り下ろした3人の男性たちの表情は、ミステリーエンタテインメントである本作に非常にマッチしています。アート作品としても完成度が高いこの鮮やかなビジュアルで、TOKYO版シャーロック・ホームズを打ち出していければ幸いです」と話している。
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