消費税アップまでカウントダウン状態となった今、やっぱり駆け込みで何か買っておきたいものがあるという人もいるのではないでしょうか。9月中に買っておき、10月以降にお得になる駆け込み消費にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
得だと思って駆け込みで買って、逆に損をしないように増税基準のタイミングを知っておくことも大切です。
新幹線チケット、回数券、レジャー施設パスポートなどは9月中に!
新幹線や飛行機のチケット、列車やバスの定期券や乗車回数券、またレジャー施設の入場パスポートなどは10月以降に利用する予定が決まっているなら9月中に買っておくといいでしょう。経過措置が適用されて10月の連休や年末年始のお出かけなどでもそのまま使えます。
通学定期や通勤定期券などは、「利用開始日の○日前から」などと購入時期が決まっていますが、たとえば10月初めに利用を開始するものは9月30日までに購入しておくとお得です。その際、有効期限も1カ月よりは3カ月、3カ月よりは6カ月など、長めのものを購入すればお得度が高まります。
ただし、有効期限がまだ残っているのに使わなくなったということになると結果的に損をすることになります。引っ越しや転勤の可能性など、ライフスタイルが変化しないか考えながら購入するようにしましょう。
高額なスマホの購入は9月中がお得 !?
新しいスマホに買い換えたくても、これまで高額な値段に躊躇していた人は増税前に思い切って買ってしまうのもいいかもしれません。
機種にもよりますが数万円程度、10万円を越えるものもあり、2%の税率差はお財布への負担も大きく違ってきます。単純に本体価格が10万円(税別)として計算しても、増税前後では2,000円の差が出ます。
たとえば、9月20日に発売される新型iPhoneは、下取りなしで購入する場合、最も高い機種が15万7,800円(税別)、下取りがある場合でも下取り機種によって実質8万円程度からとされています。
このような高額スマホは一括ではなく分割払いで購入する人も多いと思います。分割払いで契約する場合、9月中に契約しておけば10月以降の支払いにも8%の税率で計算した分割料金が適用されることになっています。一括で買うのはキツいという人にも9月中に契約することでお得に買い替えできるでしょう。
しかしながら増税後に実施されるポイント還元制度の加盟店にはスマホを取り扱っている店もあります。キャッシュレスで購入し、5%のポイント還元制度の適用を受けると実質負担は増税後の方が少なくなります。自分の生活圏に加盟店があるかどうかなどしっかりチェックして、お得な買い物ができるかどうか見極めてから購入するようにしてください。
ネットでの買い物には注意!
原則として9月中の買い物をする場合には8%の税率が適用されますが、オンラインショッピングなど注意が必要なものもあります。
消費税の適用は原則として「商品を引き渡した時」になりますが、ネットでの買い物は注文およびカード決済をした日と、事業者が発送した日、購入者が商品を受け取る日にズレがあるのが通常です。電子商取引では事業者が消費税を計上するタイミングが「出荷日」とされており、商品を出荷した日の消費税率が適用されることになっています。
AmazonやZOZOなど多くのインターネット通販業者は注文を受けたその日のうちに出荷するところも多いですが、夜など時間帯によっては翌日になる場合もあります。また、すべてのインターネット通販業者で即日出荷ができるわけでもありません。
9月30日にネット上で注文、決済した場合でも、出荷が10月1日以降になると10%の消費税が適用されることになります。とはいえ現実的には、出荷時点では決済が終わっている場合がほとんどです。2%の差額を徴収されるかどうかは業者によって対応が異なることが想像できます。
場合によっては9月30日と10月1日をまたぐ取り引きを休止する業者もあるかもしれません。駆け込みで買い物しようと思う場合でも、2~3日の余裕を持って注文するのがいいでしょう。また注文時に消費税の適用に関する注意書きがあるかどうかをしっかり確認することも大切です。