Amazonは9月18日、Amazonで注文した商品をコンビニエンスストアや駅、飲食店などで受け取れる宅配ロッカーサービス「Amazon Hub」を日本でも開始すると発表した。コンビニエンスストアなどに設置された専用のロッカーに注文した商品が配達される「Amazon Hub ロッカー」と、飲食店などで対面で受け取れる「Amazon Hub カウンター」の2種類を用意する。消費者がいつでも好きな時に受け取れるだけでなく、コンビニ店員の業務や宅配ドライバーの再配達の手間を軽減する狙いもある。サービスは9月18日から東京都や神奈川県の一部エリアで開始し、2020年以降に全国で展開する。
Amazon Hub ロッカーは、ファミリーマートの店頭や小田急電鉄の駅構内、スーパー「フジ」の店内に設置された専用の青いロッカーに商品が配達され、店員を介さず自分自身で受け取りの作業ができるサービス。メールに記載されているバーコードをロッカー中央のスキャナーでスキャンすれば、荷物が入ったロッカーが解錠して商品を受け取れる。わざわざレジに並ぶ必要がなく、店内が混雑していてもスムーズに受け取れるのがメリット。商品の保管期間は3日間。
ファミリーマートの場合、ロッカーは店内に設置する場合と店外に設置する場合がある。当初は大きいロッカーのみを用意する。ファミリーマートでは、店頭での荷物受け渡しが年間で1200万個もあり、そのうちAmazonの荷物が8割を占めるという。Amazon Hub ロッカーの設置で、店員の作業軽減やレジ待ちの列を減らす狙いがある。
Amazon Hub カウンターは、飲食店や小売店などに設置する。物理的なロッカーは用意せず、店員にバーコードを示して荷物を受け取る仕組み。商品の保管期間は14日間。
両サービスを利用することで、宅配業者の来訪を気にすることなく好きな時間に受け取れるだけでなく、家族へのプレゼントなど配達を見られたくない場合などにメリットがある。宅配便の再配達を減らし、宅配ドライバーの負担を軽減する狙いもある。