トヨタ自動車は「カローラ」をフルモデルチェンジして発売した。セダンの「カローラ」は193万6,000円~294万8,000円、ステーションワゴンの「カローラツーリング」は201万3,000円~299万7,500円。先代よりもボディサイズは大型化したが、日本市場では海外向けモデルよりも小さいクルマを販売する。
「カローラ」は12代目で原点回帰
トヨタのカローラは、1966年の誕生以来、これまでに世界で累計4,750万台を販売した同社の看板商品だ。2018年にはハッチバックの「カローラスポーツ」を発売していたが、このほどセダンとステーションワゴンもフルモデルチェンジした。今回の新型はカローラとして12代目のモデルとなる。ちなみに、先代モデルの「カローラアクシオ」(セダン)と「カローラフィールダー」(ステーションワゴン)については、主に法人向け需要に対応するため、グレード設定や一部の装備などを見直して販売を継続するという。
新型カローラのチーフエンジニアを務めたトヨタの上田泰史さんによると、カローラは誕生以来、「顧客の期待を超える」ことで支持を得てきたクルマだったものの、世界的に人気が高まると、期待を超えるよりも「増え続ける需要に対応する」方に力点が移りかけた時代もあったとのこと。今回の新型カローラでは「原点に戻る」ことを目指したそうだ。
カローラはトヨタが世界で販売するグローバルカーだが、日本市場には専用設計のクルマを投入する。具体的に、海外モデルと日本国内モデルで異なる点はボディサイズだ。国内モデルは全長4,495mm(従来型との差は+95mm、海外モデルとの差は-135mm)、全幅1,745mm(同+50mm、-35mm)、全高1,435mm(-25mm、海外モデルとは同じ)、ホイールベース2,640mm(+40mm、-60mm)となっている。
クルマはどんどん大型化している。カローラも例外ではなく、今回の新型でカローラは、いわゆる「3ナンバー」のクルマになった。ただ、日本の道路や駐車場での使いやすさを考えて、トヨタは日本市場向けに専用設計のボディを用意した。最小回転半径についても、新型は従来型と同等の5m(15インチタイヤ装着時。16、17インチは5.3m)に抑えているそうだ。