東京ゲームショウは家庭用ゲーム機器が中心になりがちですが、最近のeスポーツの盛り上がりを受けてゲーミングPCも躍進中です。となると、周辺機器のメーカーもおのずと力が入るところ。いくつかブースを回ってきました。
ベンキュージャパン
ベンキュージャパンはビジネスディのみの出展でした。その目的は、ゲーミングカフェを運営しようと考えている企業に対し、協力会社と一緒にシステムで提供しようという趣旨です。展示してあるPCはサードウェーブのものでしたが、ベンキューのマウスやマウスパッド、液晶ディスプレイといった周辺機器でゲーミング環境が構築されていました。
アイ・オー・データ機器
「サーカス」をテーマにブース出展していたのがアイ・オー・データ機器。ブース内の特設ステージは一般デイ中心と言う事で、取材したビジネスデイではあまり使われていませんでしたが、ブースには参考出品として新型のゲーミングモニター、M.2 SSD、映像キャプチャデバイスが展示されていました(いずれも2019年10月発売予定)。
キャプチャデバイスはPCI Express接続の製品の他、PCレスで4台入力&ストリーミングサービス3つに同時配信可能と、かなり意欲的な製品。GigaCrista Eaglというブランドで展開されます。
さて、ある意味一番注目度が高かったのがマッドキャッツのアケコン(アーケードコントローラー)「EGO ARCADE STICK」の参考展示。思わず「なんでアイ・オー・データ機器から?」思いましたが、すでにマッドキャッツ製品を扱っている会社の代理店を務めるのがアイ・オー・データ機器、というつながりからだそうです。
Samsung SSD
Samsung SSDはステージ左右に試遊台を大規模に配置。Samsung SSD搭載PCの快適さを体感してもらうための試遊台で、ブースにはSDカードなどのSamsung製品も展示されていました。
Corsair
Corsairブースでは各種周辺機器を扱っていました。映像配信で定評のあるElgatoブランドでは4K60FPSのキャプチャボード「4K60 Mr.2」や配信時に複数の設定を一気に変更するSTREAM DECKファミリーを推していました。また、水冷キット新製品「HYDRO X」も展示。プロビルダーによるデモ機が展示されていました。
オンキヨー
オンキヨーはゲーミングデバイスブランド「SHIDO」として出展しました。2019年の東京ゲームショウでは、クラウドファンディングを行い開発されたゲーミングヘッドセット「SHIDO:001」とUSBコントロールアンプ「SHIDO:002」を展示。一般日に数量限定で販売されました。SHIDO:001は4pinアナログ接続で50mmドライバを使用したヘッドセット。フラットなバランスで長時間聞き続けられるサウンドが特色です。SHIDO:002は手元で音量調節ができるほか、EQプリセットが搭載されており、ゲームによって聞きたい音を大きく鳴らせるという説明でした。
アスク
PCパーツや周辺機器の代理店を務めるアスクもブースを出展。B2B向けの展示が多かったのですが、日本未発売となるGIGABYTE製ゲーミングノートPC「Aorus 17」次世代モデルが展示されていました。デスクトップ用のゲーミングキーボードは入力感覚アップのためにメカニカルスイッチを使用している製品が多いのですが、ゲーミングノートパソコンでメカニカルスイッチを採用している製品はまだ少数派です。
今回のAorus 17は「OMRON製メカニカルスイッチ」を採用。OMRON製のキースイッチは現在ロジクール社のキーボードで使われている程度ですが、それ以外の製品を見かけないものの、かつてはかなり多く利用されていたメーカーなので、正式発表がいつになるのか楽しみです。
NTTドコモ
「周辺機器」というくくりからは若干ズレるものの、ゲーミング環境の構築に役立つという意味で興味深かったNTTドコモのブース。ドコモブースでは4G/5G通信を構築して、スマートフォンで遊ぶワイヤレスゲーミング環境を展示していました。5Gのプレサービス提供を目前に、一部時間帯で5G端末+5G回線を使った「PUBG MOBILE」対戦といった多人数プレイをワイヤレスで試すことができました。