大和財託はこのほど、東京・大阪・愛知のミドル世代30~50代のビジネスパーソン・定年退職者を対象とした「老後資金の準備に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2019年8月6~8月7日、有効回答はビジネスパーソン 540人で、定年退職者150人。
ビジネスパーソンに、現在行っている将来設計に向けた貯蓄や投資などの対策を聞くと、1位「定期預金」(44.1%)、2位「定期・終身保険」(30.0%)、3位「何も行っていない」(28.3%)と、守りの資産が上位を占めた。また個人の貯蓄額が500万円以上ある人は、30代で26%、40代で27.4%、50代で38.4%となった。
貯蓄・資産運用をする理由を尋ねると、「老後の生活費」が圧倒的に多く82.9%。また定年退職後の生活の過ごし方については、「趣味・娯楽、友人と遊ぶ」が42.3%、「その他(家族と過ごす・どうしたらいいか分からない等)」が57.7%となった。
定年退職者に、退職後の生活資金源を問うと、「公的年金」が半数近い46.7%を占め、次いで「貯蓄」が18.3%、「再就職による給与」が1.2%、「資産運用」が8.3%と続いた。
退職前と比べて、生活水準が「低くなった」と感じる定年退職者は79.3%。また退職前に老後の生活に備えて対策や準備を行っていなかったことを「後悔している」と答えた割合は57.2%を占めた。
定年退職者が一日の生活に費やす時間の内訳は、「趣味・娯楽」が3.81時間と最も多く、以下、「特に何もしない」が2.51時間、「家族との団らん」が1.62時間と続いた。「特に何もしない」時間は年換算で913時間にも及び、同調査では「老後の過ごし方に迷っている"ひまいご(暇×迷子)シニア"が増加している」とみている。