女優の田中美里と田中美佐子がこのほど、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『それぞれの断崖』(毎週土曜23:40~)のクランクアップを迎えた。

  • 田中美佐子(左)と遠藤憲一=東海テレビ提供

志方(遠藤憲一)の息子を殺害した加害者の母・八巻はつみを演じた田中美里。幸せになってはいけないと思いながらも、救いを求めて被害者の父と禁断愛に溺れていくという難役に挑んだ。

クランクアップを迎え、「ちゃんと終わりってくるんだなぁっていうぐらい(笑)本当に濃密な時間だった。長いようでクランクアップまであっというま! 笑えるシーンがあまりなかったんですけど、いざ終わってしまうと思うと寂しい感じがしますね」と感想。それでも、「ありえないシチュエーションもあると思うんですけど、ドラマほど劇的じゃなくても自分が弱っている時にそうなって(誰かに頼って)しまうという可能性をリアルに演じられたらいいなと思ってやってきました」と語る。

一方、志方の妻・雪子を演じた田中美佐子は、普段は親しい遠藤に裏切られ、役にはまるあまり、台本を開くだけでドキドキ“心臓バクバク”の夜が続き、収録中は苦しくて仕方なかったという。

遠藤について、「ここまでひどい役をよく引き受けたと思うし、この(志方)役を本当にやりきった遠藤さんはすごいなと思う。途中おかしくなりそうになっていたけど、それでも笑顔で(現場に)来ていたんで、本当にお疲れさまだけです!」とねぎらった。

その遠藤は「ホント今回(のドラマは)は寝ても覚めてもって感じだったね。起きた時からすぐその日の(撮影の)ことをがウワーッと浮かんでいるし、寝る直前まで浮かんでいるし。普段はあまり映画とか見ないのにDVDを買っていろいろ見て、空気感だったり知恵をもらった。なんか燃焼できた2カ月でした!」と振り返っていた。