エン・ジャパンはこのほど、「男性育休」に関する調査結果を明らかにした。同調査は8月1日~29日、ミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』を利用する35歳以上の男女2,509名を対象にインターネットで実施したもの。
男性の育休義務化についてどう思うか尋ねたところ、53%が「賛成」と回答した。年代別に見ると、「反対」と回答したのは、40代や50代(各18%)に比べ、30代(21%)が多かった。
男性に、もしこれから子どもが生まれるとしたら、育休を取得したいと思うか聞くと、86%が「積極的に取得したい」「できれば取得したい」と回答した。
男性でかつ、子どもがいる人に育休取得経験の有無を尋ねると、90%が「ない」と答えた。取得意向は高いが、取得している人は少ないことがわかった。
男性が育休を取得する際の妥当な期間はどのくらいだと思うか尋ねたところ、最も多い回答は「1カ月~3カ月未満」(23%)だった。男女別に見ると、男性のほうが女性よりも長期の育休が妥当だと考えている。
男性で育休を実際に取得した人に、取得した期間を聞くと、26%が回答した「3日~5日未満」が最多だった。妥当だと思う期間(1カ月~3カ月未満)に比べ、実際に取得できた期間が短いことがわかった。
男性の育休取得率が低い理由は何だと思うか聞くと、最も多い回答は「社内に育休自体を取りやすい雰囲気がない」(72%)だった。男女別に見ると、男性の2位は「社内制度が十分でない」(60%)、3位は「育休中の所得の保障が十分でない」(51%)だった。
女性の2位は「育児は女性の役割という考え方が根強く残っている」(65%)、3位は「社内制度が十分でない」(58%)となっている。